ソフトバンク周東佑京内野手(28)が、北の大地でも暴れる。

16日から日本ハム2連戦が行われるエスコンフィールドで、昨季3割5分とビジター球場で最も打ちまくった。リーグ2位の打率3割6分8厘と好調を維持するリードオフマンは、柳田-山川-近藤が座る強力クリーンアップが機能するお膳立てを約束。春季キャンプから取り組む好球必打で5連勝をけん引する。

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タカのリードオフマンが止まらない。直近5試合は21打数13安打で打率は驚異の6割1分9厘。13日の西武戦では自身初の5安打を放ち、現在はロッテ友杉に次ぐリーグ2位の3割6分8厘だ。「いいタイミングで(インパクトまで)入れている。変なボール球も振らないし、甘くきたら、ヒットゾーンに持っていけている」。打撃が課題だったスピードスターが、好球必打で好調を維持。春季キャンプからの取り組みが実っている。

16日からの日本ハム戦は今季初のエスコンフィールド。昨季は打率3割5分と、ビジター球場で自身最高の成績を残した。「あそこの芝は(ボールの勢いが)死ぬので、セーフティーバントも決まりやすい。そうやって率は上がるのかなと。内野手が前に来てくれるから、ヒットゾーンも増える」。得意のバント安打を狙うかは不透明だが「当然、意識はしてくれているとは思う。逆にヒットゾーンが広がるのかな」とニヤリと笑った。

今季はイチロー、清原和博、秋山幸二らに並ぶ11試合連続得点もマークした。「塁に出ればかえしてくれる。それまでのお膳立てじゃないですけど、あとはよろしくお願いしますって感じでやってるだけです」。球団記録の15試合連続には届かずも、出塁しているから球界のレジェンドたちに並んだ。中軸は柳田-山川-近藤の豪華ラインナップ。「後ろにあれだけいいバッターがそろっている。後ろがなんとかしてくれるっていうことで楽な気持ちで(打席に)入れている」と強力打線の恩恵も実感している。

初戦の相手先発は山崎。昨季は5打数1安打だったが、今季は9日の初対戦で3打数3安打と打ちまくった。「去年まであんまり打てていなかったので、それに比べたらいい印象を持ちながらいけるのかなと思います」。首位を走るソフトバンクが、周東を先頭に5連勝を狙う。【只松憲】