巨人山崎伊織投手(25)が二刀流で躍動した。まずはバットで魅せた。3回1死三塁の打席で2ストライクと追い込まれてから阪神村上の低め131キロフォークに腕を伸ばした。「前に飛んだら何かある。三振だけはしないようにと打った結果がヒットになってよかった」と前進守備の二遊間を破った。昨季は13イニング1得点だった天敵右腕から先制の中前適時打で“ジエンゴ”した。2日中日戦の左前適時打も含め今季2本目の適時打となった。

マウンドでも7回5安打1失点と粘りの投球を続けた。唯一の失点は7回。内野の挟殺プレーのミスも絡み1死二、三塁から代打糸原に同点の右犠飛で浴びた。打たれたのは高め149キロ直球で「内野ゴロか三振が欲しかった場面で、フライを上げられた。あそこはダメだったかなと思います」と己に厳しかった。

昨季は3試合先発で0勝2敗、防御率6・06と鬼門だった甲子園。プロ入り後、甲子園初勝利こそお預けとなったが、投げても打っても存在感を示した。【上田悠太】

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