ヒロミナイトは今季も健在だ。

3-3で迎えた延長11回2死一、二塁。ロッテ岡大海外野手が西武増田の直球を捉えて左前へ運んだ。二走の佐藤を本塁に迎え入れ、チームとして今季初のサヨナラ勝ち。

「抜けてくれてよかった。後ろが(7回に)ホームランを打ったポランコだったんで、ここは自分で勝負してくるなと思った」と覚悟して、決めた。吉井監督は「相手投手は岡が相性よかったんで、岡まで回れ~と言っていたら回った」と笑顔だった。

今季は開幕後、最初の2カードで安打が出なかった。岡は「差し込まれて振り遅れたり、自分が慌てて(バットを)出してる部分もあった。早めに始動してゆったりとれるように」と、打席でタイミングの取り方を早くした。これで4試合連続安打と徐々に安定してきた。この日は昨夏先発に再転向した唐川の今季初登板だった。好投した右腕に勝ちは付けられなかったが、試合はしっかり白星で締めた。

▽ロッテ吉井監督(唐川について)「予想以上の投球をしてくれた。2軍で65球以上投げてなかったんであそこで交代だったんですけど。今、先発6番手が空いてるんで、そこを狙って頑張ってほしい」

▽ロッテ唐川(常時秒速10メートルを超える強風の中、5回まで完全の6回1安打無失点投球)「何とか耐えることができました」

【動画】ロッテ今季初のサヨナラ勝ち!ヒーローは岡大海