オリックスのアンダーソン・エスピノーザ投手(26)がリーグ単独トップの3勝目を挙げた。

新外国人のデビューから3戦3勝は球団では90年シュルジー以来34年ぶりの快挙だ。実は、連勝自体が昨年まで未体験。「自分でも信じられないくらいうれしい」と敵地のヒーローインタビューで喜んだ。

テンポよく無四球で楽天打線を7回無失点。動く直球に、開幕前はほぼ投げなかったカーブがこの日も効果的。走者を二塁に進めたのは7回に捕逸で許したのみ。規定投球回に達し、防御率0・45もトップの西武今井の0・43に肉薄した。

活躍の裏に「アレパス」パワーがある。母国ベネズエラの伝統料理。同国出身がチームに自身を含めて4人おり、よく振る舞ってくれるセデーニョには「チームにいてくれて良かった」と感謝する。

「アレパスは包むようなもので、中に何を入れてもいい。朝だったら野菜とか、昼だったら肉とか」。海外で日本選手が活躍すると「すしパワー」や「侍魂」と言われるように、ベネズエラでは「アレパスパワー」が合言葉になるという。

ラーメン党でもある右腕は「チームが勝てばうれしいし、その手助けができたのが一番」。エース山本由伸が移籍した大きな穴を、先頭に立って埋めにかかっている。【大池和幸】

【関連記事】オリックスニュース一覧はこちら―>