ミスが勝機を遠ざけた。巨人が1点差で中日に負けた。

阿部監督は「バントもミスしているし、そりゃ勝てないですよね。そういう流れになってしまっているからね」と厳しく指摘した。同点の4回に先頭岸田、吉川の連打で無死一、二塁の好機をつくった。続く赤星が、犠打を試みるもチャージした一塁手中田の正面を突き、三塁封殺。あと1歩、あと半歩のプレーが僅差で勝敗を分けた。

敗戦の中でも積極性は失っていない。3回にオコエが三盗を決めて相手バッテリーにプレッシャーをかけた。7回の守備では1死三塁で捕手岸田がギャンブルスタートを狙ってきた三塁走者尾田にけん制。不運にもシューズのソールにけん制球が当たり、転々とする間に決勝点を献上した。記録は岸田の悪送球も、指揮官は「あれは殺しにいったんでね。致し方ないですよね」と責めなかった。

前夜のカード初戦は2-0で快勝。7戦ぶりの白星で流れに乗りたかったが、同点、勝ち越しとはならずに連勝を逃した。「投手は頑張ってくれている。投手は継続して、野手がなんとか打って点を取ればいいだけなんで。課題は明確ですよ」と打線に奮起を促した。【為田聡史】

▼巨人は14日広島戦から9試合連続で2得点以下。連続2得点以下を9試合以上続けたのは93年(12試合)、21年(9試合)に次ぎ球団史上3度目となった。

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