また、何万人もの鷹党を熱狂させた。ソフトバンク川瀬晃内野手(28)が、ひと振りで決めた。1-1で迎えた5回2死満塁だ。「このチャンスを絶対に生かそうと思った」。カウント1-1からの3球目。日本ハム達の真ん中フォークを仕留め、右前へ運んだ。値千金の決勝タイムリー。一塁ベース上では何度も右こぶしを握り、雄たけびを上げた。「正直、今日は覚えていないです。僕の力だけでは打てなかったのは間違いないです」。甘く入った1球を逃さず、無我夢中でスイングした。

6回の守備では、郡司の中前に抜けそうな打球を好捕。素早く一塁へ送球し、モイネロをもり立てた。「2番遊撃」で3試合ぶりのスタメン起用に、攻守で応えた。試合後、小久保監督も「大仕事をやってのけましたね。(川瀬)晃、おめでとう」と目尻を下げ、手放しでたたえた。

再び、崖っぷちのチームを救った。5月2日ロッテ戦で起死回生のサヨナラ打。指揮官が「分岐点といえば、あの試合」と認める一戦だ。一時は最下位に転落も、この劇勝からV字回復。リーグ連覇の立役者が、負ければ終わりの大一番で本領を発揮した。やっぱり、川瀬の存在は大きい。【佐藤究】

【ソフトバンク】小久保監督「3連敗苦しかった。レイエス怪物だった」接戦制し日本シリーズ進出