米スタンフォード大に在籍する佐々木麟太郎内野手(20=花巻東)が、ソフトバンクとDeNAの2球団から1位指名を受け、抽選の末にソフトバンクが交渉権を獲得した。

海外留学中の野手の支配下での指名は史上初。今後は、契約までに日米それぞれの制度が複雑に絡み合う。

まずソフトバンクの交渉が可能になるのは、スタンフォード大のシーズン終了後となる。これはNCAA(全米大学連盟)規約によるもので、交渉・契約は一切できない。NPB法規室の伊藤アドバイザーは「大学の戦績次第で時期は前後し、最も遅い場合はカレッジ・ワールド・シリーズ(6月中旬)終了後になる」と説明した。

大学の最終戦が終わった翌日からソフトバンクとの交渉が認められ、そのまま契約することも可能だ。ソフトバンクはその時期まで、他球団が指名した選手との契約を終える中で、1位枠を「空席」として抱える形になる。

一方、佐々木は来年4月に21歳となり、7月中旬のMLBドラフトの対象資格も得る。ソフトバンクとの交渉権を維持しつつ、MLBの指名を待ち、MLB入りする可能性もある。伊藤アドバイザーは「MLBの交渉期限は7月28日(米国時間)、NPBとの交渉期限は31日(日本時間)になる」と話した。

海外志向が強いとされる長距離砲の選択はNPB入りか、MLB挑戦か長期戦となりそうだ。【NPB担当・鳥谷越直子】