純白のタキシードに黒のちょうネクタイ。深紅のステージで、阪神森下翔太外野手(25)がNPBアワーズで一際、映えまくった。

「みんなちょっと暗めな色で来るかなって予想していたので。自分は白く、明るくいこうかなと思い、この格好にしました」

シックなスーツ姿の選手がそろう中、まぶしいほどの白。外野部門獲得した初のベストナインの授賞式では、司会も「白い方!」と呼んでしまうほど、参加選手で一番目立っていた。

実は正式に受賞が発表される前から、オーダーメードで発注していた。「ベストナイン決まる前から考えてたっス。時間がかかるので」とちゃめっ気たっぷりに笑った。球界の人気者がそろった周囲の反応も上々。「いいね、と言われてここ(表彰会場)まで来ました。お世辞か知らないけど、とりあえず言われてきました」。黒のタキシードにちょうネクタイで決めた佐藤輝と、この日のファッションを示し合わせたわけではないそうだが、虎の“アイブラック兄弟”が見事にシンクロ。スターの風格を漂わせ、初めての晴れの場を思う存分楽しんだ。

3年目の今季はともにリーグ2位の23本塁打、89打点。キャリアハイの成績で2年ぶりのリーグ優勝に貢献した。だが、来季目指すのはもっと上。本塁打、打点で12球団トップ、さらにMVPに輝いた先輩の佐藤輝は絶好のお手本だ。

「やっぱり目の前で、いい姿を見せてもらったので。自分のやるべきことというか、技術をどんどん、どんどん上げていって、その結果、(タイトルを)取れればいいなと。本当にいい人が見本に、チームにいてよかったなと思ってます」

ポテンシャルも、この日の勝負服も、まだまだ序の口か。「初受賞でそこまでいき過ぎてもなと思って、自分の中で抑えめです。真っピンクとかで来ようかなと思ったんですけど」。もしMVPを取ったら…。「全身、金とかでいきたいですけどね。分かんない」とにやり。昨年ゴールデングラブ賞の授賞式に前進金ピカコーデで登場した楽天辰巳ばり? 「取れればいいなと思ってます」。来年は金ピカ森下が見られるかもしれない。【磯綾乃】

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