巨人田中瑛斗投手(26)がまさかのプロ初セーブに安堵(あんど)した。ブルペン陣からWBC組の大勢、マルティネスを欠いた中で迎えた開幕。2点リードの9回、マウンドに上がったのは日本ハムから現役ドラフトで加入2年目の右腕だった。

阪神森下、佐藤、大山という強力クリーンアップと相対する。森下には内野安打を浴びるも、佐藤は148キロの外角シュートで遊ゴロ併殺に打ち取った。無失点投球でプロ初セーブを挙げ「最高っす。たけちゃん(竹丸)の勝ちがあったので。開幕戦というのもあってチームも絶対にやらかせないシチュエーション、常にそうですけど、特にそうだったので」と普段以上に重圧のかかるマウンドで仕事を全うした。

阿部慎之助監督(47)は終盤の継投は事前に決めていたことを明かしたが、田中瑛に知らされたのは登板直前のことだった。「マジかって感じです。オープン戦の使われ方的に9回はないんかなと自分で思ってた。監督に指名もらって、ここはもうやるしかねえって感じでした」と気合十分。「いい意味でギリギリまで僕に伝えないで。緊張感をなるべく(与えないように)のような感じがします」と受け止め、期待に応える投球だった。

プロ初セーブのウイニングボールは、プロ初勝利が優先されてルーキー竹丸の手に。「どっかのボールを代用しようかな」と冗談めかしながら、充実の表情で帰路についた。

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