決勝は慶大(東京6大学)と関大(関西学生)の顔合わせとなった。慶大はドラフト上位候補、渡辺和大投手(4年=高松商)が、大会タイ記録の8者連続を含む15奪三振の快投で、東北福祉大(仙台6大学)を5-2で破り5年ぶり決勝へと導いた。関大は4-3で国学院大(東都)にサヨナラ勝ちし、35年ぶり決勝進出を決めた。
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大歓声に包まれたマウンドで、渡辺和は面白いように三振を積み上げた。「1球1球丁寧に投げた結果がああなった」と、2~4回途中までの8者連続奪三振に気づかなかったという。「1本ヒットが出たら流れが変わる」と捕手の吉開と確認し合い、昨年王者の東北福祉大打線にスキを与えなかった。
奪三振ショーを支えたのは、キレ味鋭いカットボールだ。相手ベンチが「直球と見分けがつかない」と脱帽した魔球について、「真っすぐのイメージで、リリースの角度を少し変えて投げている」と明かす。直球と同じ軌道から打者の手元で鋭く変化させ、計15奪三振をマークした。
今春から就任した上田誠投手コーチ(前慶応高監督)との出会いが進化を加速させた。「シーズン前にいろいろな球種や引き出しを提案してもらった。技術が上がり、自信がついたことでメンタルも強くなった」と信頼を寄せる。
8回先頭に初安打を許し、四球を出したところで降板。「もう1アウトだけでも取らせてくださいと言える体力もなかった」と苦笑いする。だが、視線はすでに14日の決勝へ向いている。高校時代に届かなかった頂点へ「明日も行くつもりで頑張ります」と力強く誓った。【鳥谷越直子】



