横綱白鵬(31=宮城野)が、大関豪栄道(30)を引き落としで下して全勝を守った。
立ち合いで春場所から必勝パターンの左張り、右かち上げをかます。豪栄道に前まわしを取られると後退したが、のど輪を切って攻勢に出ると、右で張る瞬間に相手が足を滑らせて倒れこんだ。
常に前に出る相撲を見せていたが、初めて後ろに引いた。それでも慌てるそぶりも見せず、冷静さを失わない。「まあね」とだけ答えると、その後は珍しく言葉少なだった。
この日は初来日中のNBAワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビール(22)が館内で観戦し「グレート! 僕の横綱が勝ってくれてうれしかった。NBA選手みたいだと思った。僕のほうが緊張したよ」と、白鵬の強さに脱帽。普段からNBAをテレビ観戦する白鵬は、支度部屋でサイン入りのバスケットボールを贈られると「これ、うれしいな!」と童心に帰るなど、リラックスした様子だった。
13日目には全勝の大関稀勢の里(29=田子ノ浦)との直接対決が組まれたが「どうこうないですよ。いずれ顔を合わせる。早いか遅いかだけだから」。悲願の初優勝と綱取りをめざす因縁の相手に、壁として立ちはだかるつもりだ。

