新横綱の照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が2場所ぶり5度目の優勝を果たした。1差で追走していた3敗の妙義龍が敗れたため、自身の取組を前に優勝が決定。結びの一番は大関正代を下し、13勝2敗で花を添えた。新横綱場所での優勝は1場所15日制が定着した1949年(昭24)夏場所年以降では5人目、優勝制度が制定された1909年(明42)以降では史上9人目の快挙となった。
リモート取材に対応したものの、トラブルで自身の肌が青ざめてしまった一山本
幕内
魁聖(6勝9敗) | ○ | 寄り切り | ● | 大奄美(7勝8敗) |
松鳳山(10勝5敗) | ○ | 上手投げ | ● | 剣翔(5勝10敗) |
千代大龍(7勝8敗) | ● | 上手投げ | ○ | 豊山(8勝7敗) |
☆豊山「(再入幕で勝ち越し)全部出し切るつもりで土俵に臨んだ。いい結果になって良かった。土俵際のはたきが頭にちらついたが、いい突きだった。去年の3月勝ち越してから幕内で全然自分の思うように相撲が取れなかった。応援してくださる方の期待に応えられなかったのが苦しかった。自分にとっても意味のある勝ち越しになった」
碧山(7勝8敗) | ● | 押し出し | ○ | 琴恵光(8勝7敗) |
千代ノ皇(4勝11敗) | ● | 寄り切り | ○ | 翔猿(7勝8敗) |
隠岐の海(10勝5敗) | ● | 上手投げ | ○ | 遠藤(11勝4敗) |
輝(7勝8敗) | ○ | 寄り倒し | ● | 照強(5勝10敗) |
☆輝「最後の1番に勝つ負けるで大きく違う。最後を締めることができてよかった。(6場所連続負け越し)内容はよくても負けている相撲が何番もある。それをどうやってなくしていくか考えないと、ズルズルいってしまう」
宇良(7勝8敗) | ○ | 突き出し | ● | 一山本(4勝11敗) |
☆宇良「(負け越してから3連勝も)トータルなんで。3連勝とか関係ないです。(横綱とも対戦したが)前の番付とか意識してないんで。振り返っても仕方ない部分もある。(十分戦えたが)戦えなかったんじゃないですか」
★一山本「(4勝11敗の成績に)こういう場所もあるのかなと思うしかない。全体的に膝が曲がっていない。途中で膝を痛めた部分もあるけど、経験不足と思ってしっかり受け止めて来場所頑張りたい」
栃ノ心(7勝8敗) | ● | 寄り切り | ○ | 宝富士(8勝7敗) |
☆宝富士「私事ではあるんですが、8月25日に(第3子となる)長女が生まれました。今場所は絶対に勝ち越したいと思っていた。(5人家族で)にぎやかすぎて大変だけど、癒やされるので、家族が多いと。元気をもらっています」
千代翔馬(5勝10敗) | ○ | 上手投げ | ● | 徳勝龍(4勝11敗) |
玉鷲(6勝9敗) | ○ | 突き出し | ● | 阿武咲(10勝5敗) |
★阿武咲「先に手を伸ばされた。しっかり前に出ようという意識だった。負けたので自分が弱いだけです。(2桁白星について)納得いっていない部分もあるので、切り替えて頑張ります。(来場所に向けて)三役に戻りたいし、それ以上にいきたい。(勝てば敢闘賞だったが)特に意識していない。来場所に切り替えて頑張る」
若隆景(9勝6敗) | ○ | 突き落とし | ● | 千代の国(9勝6敗) |
千代丸(8勝7敗) | ● | つり出し | ○ | 霧馬山(9勝6敗) |
志摩ノ海(8勝7敗) | ○ | 押し出し | ● | 隆の勝(7勝8敗) |
豊昇龍(5勝8敗2休) | ● | 巻き落とし | ○ | 英乃海(7勝8敗) |
☆英乃海「体調もあまり良くなかったし、精いっぱいできることをやろうと思っていた。腰とか膝とか、下半身が限界にきていた。その中で7番勝てたのが良かった。(豊昇龍とは)合い口がいいですね。感覚的に取りやすい。どこがとかはない」
大栄翔(10勝5敗) | ○ | 押し出し | ● | 逸ノ城(8勝7敗) |
☆大栄翔「今場所は全体的に自分の相撲が取れた。(殊勲賞を獲得し)本当に光栄なこと。横綱に勝って自信になった一番。これからもそういう相撲を取ろうと思います」
妙義龍(11勝4敗) | ● | 肩すかし | ○ | 明生(8勝7敗) |
御嶽海(9勝6敗) | ○ | 押し出し | ● | 貴景勝(8勝7敗) |
★貴景勝「一生懸命準備してやりました。勝たないとダメ。来場所まで一生懸命稽古したい。(15日間を振り返って)今は何とも言えないけど、また来場所どうしていくか考えていきたい。毎場所何か経験、いいものをつかめていると思うので、それを生かしていきたい」
正代(8勝7敗) | ● | 寄り切り | ○ | 照ノ富士(13勝2敗) |