今週から登場するのは、TBSの田村真子アナウンサー(23)です。入社2年目にして4月からバラエティー番組「メイドインジャパン!」(月曜午後9時)の進行に抜てきされた同局、期待の逸材です。学生時代にタレント、キャスター活動をしてから入社するアナウンサーが主流となった今、そのような活動を経ずに入った異色の経歴を持つ田村アナの素顔に3回にわたって迫ります。

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子どものころからアナウンサーに憧れはあったが、アナウンサーを目指したのは採用試験の直前、大学3年生の時だった。「小学生のころ、アヤパン(高島彩)さんが全盛期で、キラキラしたアナウンサーに憧れていたのですけど、だんだん現実を見るようになって諦めて。不動産関連の会社とか博物館の学芸員さんとか面白そうとか考えてました」。

笑顔でポーズをとる田村真子アナウンサー(撮影・鈴木正人)
笑顔でポーズをとる田村真子アナウンサー(撮影・鈴木正人)

転機となったのは大学3年の夏、インターンで情報番組のADなどを経験したことだった。「アナウンサーの仕事を間近で見て受けてみようかなって。でも、アナウンサーになれるとは思ってなくて、記念受験みたいな感じでした」と振り返る。

趣味は神社仏閣めぐり。大学時代は茶道部だった。茶道は茶道裏千家上級の腕前だ。「神社仏閣とか建物を見るのが好きなんです。それに、仏像とかも好きでしたね。それに高校生の頃は、歌舞伎もはまっていました。昔からあるものにロマンを感じるのが好きなんです。古風なものが好きで、趣味がおばあちゃんみたいですね(笑い)」。

インタビューに答える田村真子アナウンサー(撮影・鈴木正人)
インタビューに答える田村真子アナウンサー(撮影・鈴木正人)

発言の端々に、落ち着いていて、天然なおっとりとした性格がにじみでている。プライベートについて「スケジュール帳をパンパンにしたくないタイプなんです」とし、「何も決めずに、外に買い物に行ったり、家でテレビ見たり。家の中でグダグダしているだけで、楽しめちゃうんです」と明かした。そして、ストレス解消方法について聞くと「タクシーに乗る時、存分に楽しみます。ドライブと同じ感覚で、好きな音楽を聞きながら東京タワーとか景色を見ることかな。何か、東京に上京したての大学生みたいですね」と笑った。【上岡豊】

◆田村真子(たむら・まこ)1996年(平8)2月3日、三重県生まれ。上智大文学部を卒業後、18年4月にTBSに入社。「メイドインジャパン!」「はやドキ!」などを担当。趣味は舞台鑑賞、散歩。特技は正座、早歩き。