宝塚音楽学校111期生39人の卒業式が1日午前、兵庫・宝塚市の同校で行われ、同日午後に宝塚歌劇団へ入団した。
首席で小林一三賞の光田悠那(みつだ・ゆうな=名古屋市)さんが、総代として誓い。あこがれの先輩に元雪組トップ彩風咲奈をあげ、「華やかでエネルギーあふれる男役に」と目を輝かせた。111期生39人は、4月19日に宝塚大劇場で開幕する星組公演「阿修羅城の瞳/エスペラント!」で初舞台を踏む。
■首席で小林一三賞
111期生39人は卒業式を終え、入団式に臨むまでの間、成績上位の代表4人が取材に応じた。
総代を務めた光田さんは、男役志望。「大好きな学びやでの生活が終わってしまうと思うと寂しい気持ちは残りますが、これから始まる新しい生活への希望で胸がいっぱいです」と素直な思いを吐露。最も印象に残っていることとして、講堂裏の掃除をあげ「頑張りました。成長できた」と、初々しさものぞかせた。
初舞台へ向けて、稽古が控える中、「華やかでエネルギーあふれる男役を目指してこれからも精進します。宝塚を愛してくださるすべてのお客さまに夢と希望を届けられる舞台人を目指します」と決意表明した。
同じく男役希望の三枝友梨乃(岡山市)さんは「感謝の気持ちでいっぱい。喜びで胸いっぱい」と卒業を喜んだ。あこがれは星組人気スター暁千星。「舞台の上で華やかに、いつも全力な男役になれるよう頑張ります。お客さまに笑顔をお届けられるような舞台人に」と笑顔を見せた。
娘役志望の今井絢音さん(兵庫・明石市)は、元花組トップ娘役星風まどかのような「いつも笑顔がすてきで、品のある娘役になりたい」と言い、「私があこがれたように、私たちの舞台を見てあこがれてくれるお客さま1人ひとりに、夢や愛をお届けできる舞台人になりたい」。
南田愛弥(なんだ・まなみ=岡山市)さんも娘役志望で、「どんな時も初心を忘れず、素直な心を持った娘役になりたい」。元宙組トップ娘役実咲凜音にあこがれ、「先輩のように、より多くの方々にあこがれられる存在になれるよう精進したい」と目を輝かせた。
111期生は、23年4月に競争率15・3倍の難関を突破して入学。2年に及び、歌、ダンス、芝居や、教養を学び、夢へ第1歩を踏み出した。【阪口孝志】
■中西校長ら祝辞
1日に行われた卒業式では中西達也校長、劇団の村上浩爾理事長、OGの未沙のえる宝友会会長らが祝辞。「『清く、正しく、美しく』の教えとともに、あらゆる礼儀作法、人を思いやる気持ちを先輩たちは脈々と受け継いできてくださっている。それを皆さんも正しく伝えていって」などと、39人の門出を祝った。
総代の光田さんは答辞で「支えてくださったすべての方々に感謝の気持ちでいっぱい」。音楽学校時代の教師、後輩の予科生、そして、同期に感謝の言葉を述べ「これから進む道で悩むことがあっても、2年という幸せがいっぱい詰まった時間を思い出せばどんな壁も乗り越えていけると思います」と言葉を強めた。
「宝塚の舞台に立つ者としての自覚と誇りを胸に刻み、『清く、正しく、美しく』の教えを守り、宝塚を愛してくださるすべてのお客さまに、舞台から喜びをお届けできる舞台人を目指して精進いたします」と語り、答辞を締めた。
■卒業公演にあたる「文化祭」
卒業式に先立つ2月21~23日には、卒業公演にあたる「文化祭」が、宝塚バウホールで行われた。正装はかま姿の39人が「清く正しく美しく」を歌い、舞い、スタート。クラシック楽曲から宝塚歌劇メドレー、バレエにジャズダンス、タップも披露した。2年間、仲間と励まし合いながら学んできた歌、ダンス、演劇の集大成の披露を終え、夢舞台への最終準備が完了したと印象づけた。




