歌手で俳優の杉良太郎(71)が23日、東京・千代田区の衆議院第二議員会館で行われた「演歌・歌謡曲を応援する国会議員の会」の設立総会に出席した。

 衰退傾向にある「演歌・歌謡曲」が国民的な文化であるとして、応援するために超党派の議員が結集。この日は自民党、公明党、民主党、共産党、維新の党、おおさか維新の会などから国会議員80人(代理含む)が集まった。

 議連という後ろ盾ができたことに、あいさつに立った杉は「歌番組が1つでも増えてほしい。演歌歌謡曲の世界が活性化されるようにお願いしたい。自分たち音楽業界も努力するが、国民の楽しみを増やしたい」と期待を込めた。

 音楽業界から山本譲二、瀬川瑛子、コロッケ、田辺靖雄も出席。一般社団法人「日本歌手協会」会長でもある田辺は「演歌歌謡曲が押しやられている状況がある。少しでも歌える場がほしい」と訴えた。

 議連会長には自民党の二階俊博総務会長(77)が就任。演歌歌謡曲の現状について、杉たちが「深刻に心配をしている」と理解を示し、「選挙が近いと言われているが、この会が支離滅裂にならないようにしっかりやらないといけない」と話した。