米俳優レオナルド・ディカプリオ(41)が、白人ではない役を演じることに抗議する署名活動がオンラインで行われていると英BBCニュースなどが報じた。米映画「グラディエーター」などを手掛けた脚本家のデビッド・フランゾーニ氏とプロデューサーのステファン・ジョエル・ブラウン氏が、映画「レヴェナント:蘇えりし者」でアカデミー賞主演男優賞を受賞したディカプリオにペルシャ語文学史上最も有名な詩人ルーミーを演じて欲しいと語ったことが発端。

 ルーミーの半生をハリウッドで映画化するに当たり、ディカプリオを主演候補としてあげた2人だが、今年のアカデミー賞にノミネートされた俳優全員が白人だったことから「白すぎるオスカー」として物議を醸したこともあり、さっそくネットでファンたちから抗議の声があがったようだ。署名サイトでは、「ハリウッドの白人化を止めろ。ルーミー役には中東出身の俳優を」と呼びかけ、1万1000人を超える署名が集まっているという。

 また、ツイッターでも「ルーミーは白人ではない」とのハッシュタグを付けた投稿も多数行われており、再びハリウッドの人種問題がクローズアップされている。ディカプリオの関係者は、「出演オファーを受けてはいない」とした上で、自らこの作品への参加を求めることはないと米ハリウッド・レポーター誌にコメントしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)