17歳女性との不適切な関係を報じられ、活動を停止した俳優、小出恵介(33)が出演予定のNetflix(ネットフリックス)ドラマを、関連会社が制作していた吉本興業は9日、損害賠償問題については「まだ協議中です」としながらも、万一、請求にいたった場合は「億単位になる」との見通しを否定しなかった。

 同ドラマは有料動画配信のネットフリックスと、吉本の関連会社が制作した「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」で、7月7日から配信予定だった。

 明石家さんま(61)がプロデュースし、タレントで画家のジミー大西(53)の半生を描き、小出はさんま役で出演していた。

 吉本によると、収録は今年明けまで「おおよそ1年かかって行われた」と言い、さんま役は主要キャストだけに「配信するなら撮り直すしかない。再編集などとても無理」と話す。

 同社では同じくネットフリックスとの制作で「火花」を配信し、後にNHKでも放送にいたっていることから、今作もその同じ展開を視野に入れていた。すでに都内や大阪で予定していた試写会も中止となるなど、ダメージは甚大だ。

 これらのことから、吉本では「アメリカが本社のネットフリックスは、とくに淫行には嫌悪感を抱くのではないか」と見ており、損害賠償を求めることになった場合の金額は「想像もつかないが、億単位も当然、考えられるでしょうね」と話した。

 請求するか否かは、ネットフリックスを含め、今後、慎重に協議を重ねて決めるという。