お笑い芸人の加藤浩次(48)が、子どものいじめに関する親の責任について持論を語った。

 20日放送の日本テレビ系「スッキリ」は、16歳未満の子どもがいじめを行った場合にその親に対し罰金などの罰則を課せるという米ニューヨーク州のノーストナワンダ市で施行された条例を紹介。この是非について出演者たちが議論した。

 この条例に「反対」のハリセンボン近藤春菜は「親子でいじめについて話すいい機会ではあると思う」としたが、「罰せられるからいじめをしちゃダメという考え方がちょっと違う。親も『私が罰せられるんだからやめなさいよ』みたいな考えに方向が行っちゃったら違うんじゃないかということで反対」と説明。菊地幸夫弁護士は「(子どものいじめは)基本的には親の責任」とした上で、「即、罰則というのはちょっと酷」だとして反対した。

 「賛成」の女優本上まなみは「両手を挙げて賛成というわけではもちろんないです。子どもがいじめをするに至った経緯がある。その背後には生活環境とかいろんな問題があると思う」としたが、「いじめというものは絶対にしてはいけない犯罪に匹敵するものなんだという認識をまず親であり大人が持たなければ変わっていかない」として賛成した。

 加藤は「家庭の中でいじめがOKのような会話が進んでいるんですよ」と、親がほかの親など他人への不満や文句をもらしていると私見を述べ、「子どもがそれを聞いてるから、自分が子ども社会の中で『こいつダメだよ』とか言ってもいいと思ってる。そういう意味で親も連帯責任。親が悪いと思う」と指摘し、条例に賛成した。

 なお、視聴者投票では「賛成」が3万1109件、「反対」は1万1913件という結果だった。