劇団四季は27日、大阪市内のホテルで、来年10月13日から大阪四季劇場で、ディズニーとの提携作「リトルマーメイド」をロングラン上演すると発表した。地上にあこがれる人魚姫アリエルが、人間の王子エリックに恋をする物語で、四季は「美女と野獣」「ライオンキング」「アイーダ」に続くディズニー提携第4弾作品として、13年に東京で初演した。

 今回、関西初上演となり、この日の発表会見には、アリエルを演じる三平果歩(さんぺい・かほ)、アリエルのお目付け役セバスチャンにふんする飯野おさみも出席した。

 13年の東京初演時に、同作で初舞台を踏んだ三平は「最初はアンサンブルで出演させていただき、翌年からあこがれのアリエルをやらせていただきました。夢に向かって一生懸命生きるアリエルに自分を重ね、成長していきたい」とあいさつした。

 また、飯野は「好奇心旺盛なアリエルにいつも、振り回されています」と、三平を見やり、笑わせた。

 同作の場面には、水中の設定も多く、浮力を感じている演技には相当な体力が必要になる。これについて、三平は「フライングになり、地面に足をつけて歌えないので、バレエのバーにつかまって、足がつかない状態にして、歌の練習をしています」と話していた。

 同作は13年4月に東京で初演。現在は名古屋、福岡で上演されており、この日まで、のべ1828公演で204万人を動員。四季は「アラジン」「ノートルダムの鐘」も含め、これまで計6作のディズニー連携作を手がけている。