歌手舟木一夫(72)が30日、東京・新橋演舞場で「舟木一夫特別公演」(12月2日から上演)の公開ゲネプロ(通し稽古)を行い、共演の里見浩太朗(81)尾上松也(32)と報道陣の取材に応じた。

 今年芸能生活55周年を迎えたが、9月に過労による急性前立腺炎のため10日間入院した。体調について聞かれると「前立腺炎って、病気ってほどのもんじゃないよ。年を取れば誰でもなる。あなたもあと20年くらいたったら分かるよ」とリポーターに返し、笑った。「もう全然大丈夫です。痛くもかゆくもありません」と全快をアピール。今年は肩甲骨を痛めたこともあったが、「大丈夫ですよ。若いから治るの早いんです」とジョークを飛ばし、笑いを誘った。

 同公演は2部構成で、1部では「忠臣蔵」を上演。2部ではヒット曲を中心に披露するコンサートを行う。主人公の大石内蔵助を演じる舟木は「大石内蔵助が主人公とされがちですが、たくさんのすばらしいキャストの方がいらっしゃるから、成り立つ公演。出演者が100人くらいいて、稽古場もいっぱいでした」と明かした。

 報道陣から、前日29日に暴力問題で現役を引退した大相撲の横綱日馬富士について聞かれると、舟木は「いや、分かりません。どうなっているのか…」と困惑した表情で答えた。すると隣にいた里見が「この問題は、相撲協会と警察の調べがはっきりしないと(答えられない)と思います」とフォローした。