テレビ朝日の定例社長会見が29日、東京・六本木の同局で行われ、角南源五社長(61)が出席した。

 セクハラ問題について、同局は財務省に対して調査の継続と、福田淳一前事務次官の謝罪を要求していたが、その件についての動きは「(コメントを発表した)4月27日以降、特にございません」と話した。また、問題に関係した同局の記者や上司の処遇についても「現段階では決まっておりません」とした。

 15年に同局ドラマプロデューサーが心不全で死亡したことが、長時間労働による過労死として労災認定されたことについて「大変重く受け止めております。全社をあげて、働き方改革に取り組んでいるところ。社員、スタッフの命と健康を守るための対策を一層進めていく」と話した。また過労死の社内通知について、「新聞では記事になっておりますが、遺族の意向もあり過労死としては公表しておりません」とした。