俳優沢村一樹(51)が主演するフジテレビ系連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査」(月曜午後9時)が16日放送のゲストに黒谷友香(42)を迎える。

 「絶対零度」シリーズは、過去に連ドラで2シリーズ、スペシャルドラマで1本が上戸彩主演で制作されている。今シリーズでは、フジテレビの看板ドラマ枠「月9」初主演となる沢村を主人公に迎えて、「未来の犯罪を予測して捜査する」をテーマに描く。

 公安外事第二課のエリート刑事だった井沢範人(沢村)は、ある事件がきっかけで総務部資料課分室への異動を命じられる。資料課分室のメンバーは、警察内のトラブルメーカーばかりだ。だが、この資料課分室には、刑事企画課特別捜査官・東堂定春(伊藤淳史)が中心となって秘密裏に進められてきた重要プロジェクトが託されていた。日本国民のあらゆるデータを解析、過去15年分の犯罪記録と照らし合わせることによって、AIがこれから起こる重大犯罪、主に殺人を犯す可能性が高い危険人物を割り出す未然犯罪捜査システム、通称『ミハン』システムの実用化プロジェクトだった。

 第2話で黒谷が演じるのはミハンチーム割り出された危険人物・藤井早紀。早紀は、有名創作料理店の総料理長を務めながら、子供たちに食事を提供する「こども食堂」の運営に取り組んでいた。ミハンが早紀を危険人物だと判断したのは、植物から抽出した毒物を海外から仕入れていたからだ。しかも彼女は、すでに遺言状を作成して、死を覚悟している可能性も考えられた。

 ミハンチームの小田切唯(本田翼)は、料理人志望者として早紀に接近。そして、早紀が世間を震撼(しんかん)させた少年犯罪「関東女子高生連続殺人事件」について調べていたことを知る。そして、その犯人が最近、少年刑務所を出所していたことが分かった。

 黒谷は「今回は自分のせりふ以外のところから、役の設定を拾うことが多かったです。ミハンチームの潜入捜査で分かってきた早紀の素性だったり、防犯カメラで撮られている早紀の行動だったり、実際のお芝居でのやりとりからではなく、周りの人たちのせりふなどからキャラクター設定を教えてもらい、演じる手前で分かっていくような感覚でした」と話している。