12年に亡くなった歌舞伎俳優中村勘三郎さん(享年57)の七回忌追善興行が10月は東京・歌舞伎座、11月は浅草の平成中村座で行われる。26日、都内で、長男中村勘九郎(36)、次男中村七之助(35)が会見した。

 勘九郎は「両劇場でできるのはうれしいです。祖父も父も喜んでくれると思います。僕たちのフィルターを通して、父の精神、魂を感じてほしい」、七之助は「演目を読み上げられただけで、震え上がるよう。父のため、祖父のため、父を愛してくれた方のため、命がけで務めます」と話した。

 勘九郎は「僕たち兄弟は極度のファザコン。父に褒められたい、どういう言葉を掛けてくれるだろうと思ってやってきた」と言いつつ、「ありがたみをただ感じるのではなく、自分たちも輝いて発信していく立場にならないといけない」、七之助も「父を追いかけるだけじゃなく、父の立場になって考えるようになった」と、自分たちが引っ張っていく立場になったことで感じる新たな思いも語った。

 演目は以下の通り。カッコ内は主な出演者

 歌舞伎座「芸術祭十月大歌舞伎」(10月1~25日) ▼昼の部「三人吉三巴白浪」(七之助)「大江山酒呑童子」(勘九郎)「佐倉義民伝」(松本白鸚、勘九郎、七之助)▼夜の部「宮島のだんまり」「義経千本桜 吉野山」(勘九郎、坂東玉三郎)「助六曲輪初花桜 三浦屋格子先の場」(片岡仁左衛門、七之助、勘九郎)

 平成中村座「十一月大歌舞伎」(11月1~26日) ▼昼の部「実盛物語」(勘九郎)「近江のお兼」(七之助)「狐狸狐狸ばなし」(中村扇雀、中村芝翫、七之助)▼夜の部「弥栄芝居賑」(一座全員)「舞鶴五條橋」(勘九郎)「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」(芝翫、七之助、勘九郎)