女優黒木華(28)が4日、東京・明治記念館で行われた主演映画「日々是好日(にちにちこれこうじつ)」(大森立嗣監督、10月13日公開)のプレミアム試写会に出席した。

共演した樹木希林(75)は、先月大腿(だいたい)骨を骨折したため欠席した。

試写会には特別来賓として高円宮妃久子さまがご出席されたこともあり、樹木は「このたび 高円宮久子妃殿下並びに同絢子女王殿下のご臨席を賜りまして ひたすらありがたく 頭(こうべ)を低(た)れるばかりです 台風接近をともない申し訳なく 涙涙でございます 心ふるえるような時をいただいてをります」(原文まま、実際には絢子さまはご欠席)と、直筆でメッセージを寄せた。

メッセージを代読した黒木は、そんな樹木について「本当にかっこいい方」と話した。「毎日朝早くてもご自身で運転されて来られていた。『なんでそんなにかっこいいんですか?』って聞いたら、『私の周りにはかっこいいと思ってる物しか置かないのよ』と言っていました。すごくシンプルな生活をしているのが、かっこよさにつながっているのかな」と想像していた。

共演の鶴田真由も、現場入りする樹木を思い出し、「車とすてきなお着物と個性的な希林さんが出てきたとき、映画のワンシーンを見ているようでした」とうっとり。「人間そのものがすてきな方なんだなと思います。まず役者は人間力を磨かなければいけないなと、いつも勉強させていただいております」と話した。

映画は、作家森下典子氏が茶道教室に通った20年をつづったエッセーが原作。茶道教室の「武田先生」を樹木が演じている。お茶の魅力に引かれていった女性が体験する、静かなお茶室での驚くべき精神の大冒険が描かれる。

共演の鶴田真由(48)鶴見辰吾(53)、原作者の森下典子氏も出席した。