女優山口紗弥加(38)主演のフジテレビ系連続ドラマ「絶対正義」(土曜午後11時40分)の第3話が16日に放送される。

山口が演じるのは“最恐主婦”のヒロイン、正義のモンスター・高規範子。ひとつの間違いも犯さず、一切の過ちも許さず、法律のみを唯一の価値基準として生きる。その正義が再会した高校時代の5人のグループ、周囲の人々を翻弄(ほんろう)し、運命を狂わせていく。その恐怖を描く心理サスペンス。

地味な主婦・西山由美子役の美村里江(34)は「由美子はなかなか困った人だなと思います。皆の事をすごいと思う気持ちはわかりますが、私は違うからと卑屈になってしまうなど、控えめであることがマイナスに働いている。ただ彼女には彼女なりに、そうしないと生きてこられなかった人生もあると思いますので、そういう部分が透けて見える役になればいいなと思いながらやっています。高校時代からの友達で大好きな人たちですが、ああいうキラキラした人たちを見ると気持ちが焦ると思うんです。もっとおしゃれをしたいけど私にはお金がないとか、あの5人の集まりこそが由美子のコンプレックスを刺激する場でもあるんです。誓約書を書かせた範子とそれを見ていた周りの友人に対して、とても恥じらいを持っていたと思います」と話している。

第3話では、範子(山口紗弥加)の正義に追いつめられた由美子(美村里江)は、今村和樹(桜井ユキ)から弁護士を紹介してもらい離婚調停の準備を始める。石森麗香(田中みな実)は、範子に知られてしまった不倫相手との記事は事務所にもみ消してもらったものの、落ち着かない。理穂・ウィリアムズ(片瀬那奈)は、会社の経理を頼んだ範子のあまりのしゃくし定規ぶりが社内で軋轢(あつれき)を生んでいることを心配する一方、夫・ジョーイ(厚切りジェイソン)との不妊治療がうまくいかないことに悩んでいた。

そんな折、由美子は範子の娘・律子がコンビニで万引をしようとしている所に居合わせる。律子は、母への反発から、範子を試そうとしていた。店から連絡を受け、範子は理穂、和樹と一緒に店へと向かう。

法に背くことは誰であろうが許さない範子は、自分の娘を警察に突き出そうとする。「自分の子供だろうと関係ない。この世で最も優先すべきものは、正義よ」と言う範子に対し、由美子らは「人を追いつめるのが正義なの、違うでしょ?」と範子を糾弾してしまう。範子は、押し黙ったままその場を去る。

そんな中、和樹の著書がノンフィクションの最高峰・竹下賞にノミネートされることになった。そして、その吉報と同じタイミングで範子は理穂の会社に休暇届を出していた。いぶかしがる和樹たちだったが、範子が休暇を取ったのにはある理由があった。