二階堂ふみ(24)と亀梨和也(33)がダブル主演するフジテレビ系連続ドラマ「ストロベリーナイト・サーガ」(木曜午後10時、初回午後9時スタートの2時間スペシャル)が11日、スタートする。

原作は累計400万部の小説「姫川玲子シリーズ」。二階堂はノンキャリアでありながら27歳で刑事補に昇進した警視庁捜査一課殺人捜査第十係主任の姫川玲子役。年上の部下となる巡査部長の刑事・菊田和男を亀梨が、天敵の捜査第五係主任の勝俣健作を江口洋介(51)が演じる。

10年には竹内結子主演で同局で「ストロベリーナイト」としてスペシャルドラマ化、12年に連ドラ化されている。二階堂は「正直、不安の方が大きかったです。前作の人気はもちろん、原作も同様たくさんのファンの方がいらっしゃるので、小説を読まれた方、ドラマをご覧になられた方、それぞれの中にある“姫川玲子”像や、物語のイメージがかなり強い作品だと思います。そんな不安も含めて、監督や亀梨(和也)さん、スタッフのみなさんたちと一緒に良い作品を作っていけたらと思っています」。亀梨さんとは初共演になるが「クランクイン前にドラマのおはらいがあったんですけど、亀梨さんは一番ちゃんとした格好で来られて。さすがだなぁという思いと同時に、これからいろいろと勉強させていただけたら、そしてどんどん亀梨さんを知っていけたら良いなと思いました。すごく気さくで優しい印象です。小学校の時に、亀梨さんの下敷きを使っているクラスメートの子がいて、それで私は亀梨さんを知ったのですが、今その方とこうして共演させていただいているということがすごく不思議な感じです。今の仕事をがんばって来て良かったと思います」と話している。

第1話では、警視庁捜査一課の菊田和男(亀梨)は、第十係、姫川玲子(二階堂)が率いる通称“姫川班”への勤務を任命された。折しも、捜査一課は亀有北署に「水元公園内殺人・死体遺棄事件特別捜査本部」を立てていた。捜査本部に向かった菊田は着任のあいさつをしようとするのだが、肝心の玲子の姿がないまま、捜査会議が始まってしまう。

管理官の橋爪俊介(岡田浩暉)とともに現れた係長、今泉俊介(山口馬木也)が事件の経緯を説明。水元公園の溜池付近で死体が発見される。被害者は金原太一という営業マンで、死因は出血性ショック死。凶器は薄型の刃物で、被害者の体には無数の傷がつけられていた。しかし、多くの傷は死因とは無関係で、致命傷は喉元の頸(けい)動脈を切断されたことと推定されている。さらに、死後、みぞおちから股関節までを切開されていた。捜査官の質疑が始まる頃、ようやく玲子が姿を現す。

玲子は到着するなり、話があると会議を遮った。あきれる橋爪をよそに今泉が促すと玲子は自分の見解を話し始める。玲子は被害者が死後に腹を割かれたのは、池に沈めるためだと指摘。今回、沈めることが出来なかったのは、犯人側にトラブルが発生したためだと言う。そして、この事件のひと月前に同公園の溜池にしか存在しない寄生アメーバに感染して死亡した男がいると告げた。そして、玲子はその池には腹部を割かれた別の犠牲者がいると言い切る。果たして、溜池を再捜索すると新たな死体が発見される。