吉本興業の岡本昭彦社長(52)が、雨上がり決死隊宮迫博之(49)、ロンドンブーツ1号2号田村亮(47)らによる詐欺グループを相手にした闇営業問題などについて22日、都内で記者会見を行った。

◇一問一答その12◇

-吉本興業は契約書がなく、今後も基本はその方針とのことだが、ハリセンボンの近藤春菜は番組で「口頭ではそういう話を聞いたことない」と言っていた。新人タレントとはどういった話をしているのか

岡本社長 4、5年前、NSCを卒業した生徒には、卒業時に誓約書という、コンプライアンスの順守の書類なんですけど、それにサインをしていただいて、うちの仕事をやっていただくということで、やっております。もちろん基本は契約書なしで人間関係で、ということがベースなのは変わらないと思いますけど、多岐にわたるタレントがいるので、今回のことを踏まえて、どういった形を模索できるか、ということを探っていきたい。

-契約書がないと、タレントが問題を起こして損害賠償請求をする場合、会社としては基準がないので、もめてしまう気がするのだが、どう解決してきたのか

岡本社長 過去タレントさんが事件事故を起こして、クライアントさんに損害を与えた場合も(タレントに)1度も請求をしたことはありません。

-宮迫は契約解除を撤回、亮は謹慎処分継続。この会見を通して処分が伝わるということは、新たな不信感につながるのでは

岡本社長 まず、こちらの思いを伝えるということです。(メールやラインは)まだしていないです

-宮迫や亮が言った中で、反論できる内容はありますか

岡本社長 反論というか、反論ということはないんですけど、思いをもう一度伝えるということだと思います。ちょっとお持ち下さい(弁護士と相談)。まあ、受け止め方の違いといいますか、話をできれば、と思っております。認識の違いがありますので、それを話をできる機会があれば、と思っております。う~ん、僕としては認識の違いがありますので、そうですね。もう1回、何を言ってるか、というのも精査して、僕なりに理解できれば、と思っております。

-松本人志が「東京進出したときはワンルーム。あの時に戻れればやり直せる」と言っていたが、岡本社長自身は変わってしまったことはあるか

岡本社長 僕の中では、若い頃から…若い頃というか東京に来てからの気持ちというのは、忘れていないつもりですし、お笑いを愛する人たちをサポートするということが、僕の中でやってたことだと思ってますので、それが今、思いは変わってないつもりですけど、まあ、動きといいますか、行動が、それとどこまで伴っているのかというと、それは見直すというか、思いは異常にありますけど、行動をもう1回あらためる、ということに尽きる、と思います。今回これだけのことを起こしてしまった、ということは反省しなくてはと思ってます。

-加藤浩次とのミーティングは今日?

今日これからというよりか、現場とスケジュール調整して、(早急に?)そうですね。

-6月8日にギャラを受領したことが発覚した後、その後も芸人が番組に収録に参加していた、というのは本当か

岡本社長 もらったと言って、金額の確定でありますとか、いくらどうもらったのかとか、他にもらってないという人もいて、調査していましたので、調査中ということにおいて、調べていた、ということです。

-ギャラの配分について、5対5から6対4ということに芸人からSNSで反論も上がっているが

岡本社長 あくまでテレビなどの個別具体、ということではありません。

-大崎会長と岡本社長以外の処分は?

岡本社長 ありません。代表2人が処分を受けるということかが、それだけ重大なことだった、ということです。

-最後に

岡本社長 本日は大変長い時間、本当にありがとうございました。最後にあらためまして、今回、反社会勢力から被害に遭われた方々に対しおわびを申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。吉本興業は創業107年の会社になります。今まで唯一変わらないのは、何ものにも変わらない普遍の価値がある笑顔を、皆様に提供してきた会社であり、その笑顔の源を作る、約6000名からなる、所属していただいているいろんな才能をお持ちの方々。約1000名からのスタッフ。そしてそれを支えていただいております、株主の皆様、および関係していただいている方々。

そして何よりもその価値を見いだして頂いているファンの皆様がおられて、成り立っている会社であります。にもかかわらず、今回ここまで騒ぎが大きくなり、ご迷惑、ご心配をおかけしたのは、ひとえに私の力のなさであり、誠に申し訳ございませんでした。今後いま一度、皆様方からの信頼が得られるよう、反省して、真摯(しんし)に受け止めていきたいと思います。本日はありがとうございました。