宝塚歌劇団は22日、4年目の月組男役、蘭世恵翔(らんぜ・けいと)が娘役に転向することを発表した。

父は著名実業家、宝塚ファンで知られる元モデルを母に持ち、宝塚音楽学校時代から注目されてきたが、入団後は、伸びやかな歌唱力でも期待されている。

蘭世は、14年に音楽学校102期生として入学。16年2月の卒業公演にあたる文化祭では、演劇部門で主役を務めるなど、花組トップ明日海りおに似た美貌で将来を嘱望された。

ただ、身長は170センチと、男役としては決して恵まれておらず、低音、高音ともに澄んだ歌声に磨きをかけ、舞台では娘役を演じることもあった。

昨年の本拠地作「エリザベート-愛と死の輪舞-」では、本公演では少年時代のルドルフを演じ、新人公演では難易度の高い女役マダム・ヴォルフを好演していた。