ものまねタレントで声優の栗田貫一(61)が6日、都内で、映画「ルパン三世 THE FIRST」(山崎貴監督)初日舞台あいさつに出席した。

同作はモンキー・パンチさんによる「ルパン三世」を初めて3DCGで描く、23年ぶりのシリーズ新作となる劇場版アニメ作品。今年4月には、モンキー・パンチさんが肺炎のため死去。また、公開に先だった先月29日、石川五ェ門の声を務めてきた井上真樹夫さんが、急性心臓死のため亡くなった。

3DCGはモンキー・パンチさんたっての希望だった。「先生は新しいものが技術が好きだったので、きっと笑顔を浮かべていると思う」と話した。山田康夫さんからルパンの声を引き継いで24年がたった。「最初の15年間くらいは、作品が15本あっても1カ月分しかルパンをやっていないようなもので、右も左も分からない中で始まった。みなさんが温かく包んでくださって、気が付いたら新しいメンバーも加わった。それでなんとなく今のルパンが改革されていったと思う」とし、「真樹夫さんにかわいがってもらって今があることに間違いはありません」と話した。

次元大介を担当する小林清志(86)は「まさに斬鉄剣が泣いている。安らかに眠ることを希望しています」と短い言葉に思いを込めた。

8年前に、井上さんから石川五ェ門の声を引き継いだ浪川大輔(43)は「井上さんのイメージを崩さないようにという思いは、いまだにあります」と話した。

この日、峰不二子役の沢城みゆき、銭形警部役の山寺宏一、レティシア役の広瀬すず、ランベール役の吉田鋼太郎、ゲラルト役の藤原竜也、山崎貴監督も登壇した。