トム・ハンクス、マスク拒否の米国人に「恥を知れ」

新型コロナウイルス感染から回復した米俳優トム・ハンクス(63)が、感染予防のために着用が推奨されるマスクを拒否するアメリカ人に対して「恥を知れ」と怒りをあらわにした。

コロナ禍の影響で劇場公開から一転してアップルの動画配信サービスApple TV+で10日から配信されることが決まった新作映画「グレイハウンド」のプロモーション会見に出席したハンクスは、「私たちが明日を迎えるためにできることは、マスク着用、手洗い、ソーシャルディスタンスを守ることの3つだけだ」と依然として感染が拡大する現状で人々が取るべき行動について言及。とても単純なことだと語り、「バカなヤツになるな。それぞれができることをして欲しい。基本的なことができない人たちは自分を恥じるべきだ」と語気を強めた。

妻で女優のリタ・ウィルソン(63)と共に今年3月にエルビス・プレスリーの伝記映画の撮影のために訪れていたオーストラリアで感染したことを公表しているハンクスは、「私たちは10日間ほどとても不快な症状が続いたが、幸いにも命を脅かすものではなかった」とコメント。闘病中は隔離生活を行いながら様子を見ていたと言い、急激な体温の上昇や肺の状態の悪化など問題があった場合は専門家による医療が必要だったが、そうならずに回復できたと明かした。

世界最多の感染者数と死者数を出している米国では多くの州で公の場でのマスク着用が求められているが、着用を頑なに拒否する人も多く、「反マスク運動」が激化している。感染者数が急増するカリフォルニア州ではマスク着用を義務化したニューサム知事に対して批判もある中、元州知事の俳優アーノルド・シュワルツェネッガーが「マスク着用は政治問題ではなく、ウイルスの拡散を緩やかにして安全を確保するために必要なものだ」と擁護するコメントを出している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)