女優葵わかな(22)が9日、東京・TBS赤坂ACTシアターで行われたミュージカル「『The PROM』Produced by 地球ゴージャス」(10日から)の取材会に、共演の三吉彩花(24)岸谷五朗(56)寺脇康文(59)らと出席した。

同性の高校生カップル、エマ(葵)とアリッサ(三吉)が自分らしく生きるために奮闘する姿を描く。18年に開幕したブロードウェーミュージカルの日本版。

10日に初日を迎え、葵は「明るさの中にいろんなテーマが込められた作品。お客さんにお届けしたい気持ちでいっぱいで、緊張よりもワクワクが強いです」と意気込んだ。

レズビアンの女子高生役に一時難しさを感じたものの、稽古で理解を深め「今思えば、身構える必要はなかった。2人がカップルになることにネックはなかった」。演出も手掛ける岸谷から「難しい役を見事に演じている」と太鼓判を押されると、「ありがとうございます」と恐縮の表情を浮かべた。

恋人役の三吉とは同じ楽屋で過ごし「彩花ちゃんといい関係性になって、長い公演を闘っていけるパートナーになれた」と笑顔。初舞台の三吉も「ひっつきむしのように、気付いたら一緒にいることが当たり前になっていました」といい、「エマとアリッサにとっても愛し合うことが当たり前。リアルに表現できる関係性になっています」と語った。

歌手大黒摩季(51)は、保坂知寿、草刈民代とのトリプルキャストで出演。今作が初舞台となり、緊張のあまり「全ての臓器が口から出そう」と苦笑した。歌手の視点では劇中曲の難しさに「本当に面倒くさい!」と本音も漏らしつつ、楽曲について「素晴らしいし、悔しいし、ムカつくし、というか…超えたい!」と気合をみなぎらせていた。

霧矢大夢、佐賀龍彦(LE VELVETS)、TAKE(Scoop On Somebody)も登壇。