日本国内の興行収入(興収)記録を更新したアニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(外崎春雄監督)の興収が400億円を突破した。製作、配給のアニプレックスは24日、20年10月16日の封切りから、これまでに興収400億1694万2050円を記録したと発表。同4395万6487ドル(約47億8000万円、21日現在)を記録した米国、日本を含め世界45の国と地域の総額は517億円に上ると発表した。

「鬼滅の刃」は吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)氏が16年2月に「週刊少年ジャンプ」で連載を始めた漫画が原作。映画はコロナ禍で緊急事態宣言が発出され、新作の公開延期も相次いだ20年10月16日に、全国403館という異例の規模で封切られると初日だけで興収12億円、3日間で同46億円超を稼ぐ驚異的な大ヒットスタートを切った。

主人公竈門炭治郎(かまど・たんじろう)が所属する鬼殺隊の最高位“柱”の煉獄(れんごく)杏寿郎の、おとこ気あふれるキャラクターが人気でインターネット上で「煉獄さんを400億の男にしよう」との“運動”も起きた。米国でも公開2週目の週末の1、2日(日本時間2、3日)に日本映画では99年「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」以来22年ぶりに興収で首位に立った。

6月16日に発売されるブルーレイとDVDも、Amazonの予約ランキングで4位に入っており、売り上げの記録を打ち立てることは必至だ。