ジャニーズJr.内グループTravis Japanの川島如恵留(かわしま・のえる=26)が、自身の心境の変化を経て、「素直に」グループに貢献している。背景には、ジャニーズ事務所の滝沢秀明副社長(39)からの助言があった。

8月末から、Travis Japanが歴代ジャニーズの曲に新たなパフォーマンスで挑戦するダンスに特化したYouTubeチャンネル「+81 DANCE STUDIO」がオープン。嵐の「Love so sweet」のダンスカバー動画が再生回数150万回を突破するなど、注目を集めている。

高いダンススキルで知られるTravis Japanは、全員の振り付けがそろった「シンクロダンス」が特長だが、同チャンネル内では場面によって全員が思い思いのダンスを披露し、バラエティーに富んだ振り付けを多数見せている。「今はシンクロよりもさらに上を目指して、シンクロと個性の新たな融合を武器にして、世界と戦っていきたいです」と明かしている。

川島はグループ最年長。青学大卒で、国家資格の宅地建物取引士を取得しており、クイズも得意と、いわゆる「優等生」だ。だが一方で、「頭でっかちに考えすぎちゃうタイプなので、思ったことも真っすぐ発信できないことが多かったんです」と振り返った。

自分を出せないこともあったが、滝沢氏からは「素直になりな」とアドバイスを受けたという。「『(川島が)素直にいろいろ発言してくれるようになって、意見をぶつけ合うことでグループは変わったよ。そのまま素直でいきな』って言ってくれました」と感謝した。「メンバーのみんなにも、積極的にあれもやれ、これもやれって言ってくださいます」と明かした。

Travis Japanの主演舞台「虎者-NINJAPAN-」(10月6日初日)でも構成・演出を手掛ける滝沢氏に、メンバーたちも絶大な信頼を寄せているようだ。川島は「滝沢さんは、今あるものを消費して何かを作り出すんじゃなくて、作る時に新たに自分たちにプラスされていくものを意識されているんですよ。作品を生み出す過程で、僕たちも成長していくんです」と説明し、「全身全霊でついて行く、って感じですね」と言い切った。

「Love so sweet」のダンスカバー冒頭で、川島は映画「マトリックス」のような大胆に反り返るポーズをとっている。「素直に」個性を出した“はっちゃけた”振り付けも披露し、動画に彩りを加えている。滝沢氏の助言も随所に“効いている”のかもしれない。【横山慧】