女優小芝風花(24)が今秋公開の映画「貞子DX」(木村ひさし監督)に主演し、本格ホラーに初挑戦することが15日、分かった。

ジャパニーズホラーの象徴と言える「貞子」のシリーズ最新作。小芝は、呪いのビデオを見た人が突然死する事件が全国各地で起きる中、興味本位でビデオを見てしまった妹を助けるために奔走する大学院生・一条文華を演じる。IQ200の頭脳を生かし、呪いの解明に挑む役どころだ。

テレビからはい出る姿が日本中に恐怖を植え付けた98年「リング」に始まり、12年「貞子3D」、16年「貞子VS伽椰子」、19年「貞子」など繰り返し映画化されてきた人気ホラーシリーズに主演する。小芝は「今までいろんな方が演じられていて、作品も毎回話題になっているので、新シリーズに出演させていただけてとてもうれしかったです」と喜ぶ。公開中の映画「99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE」など娯楽作を多く手がける木村監督の今作を「歴代の貞子シリーズとは、またひと味違った貞子を楽しんでいただけると思います」と紹介。かけあいのテンポの良さと、ホラーシーンのギャップが魅力といい「全編を通してメリハリがある感じが新しい」と話す。

主演ながら、小芝自身はホラーが苦手で「1人では見られないので、家族がいる時に見ています」と明かす。貞子映画に出演する実感については「『例の井戸』が出てきたシーンでは、まさに! と思いました」と撮影を振り返った。

木村監督は小芝を「良いオーラを感じる方」といい、「本作でもそれを感じていただける」と演技に太鼓判。撮影を終え、現在は編集作業中といい「まさにジェットコースタームービーとはこの作品か」と手応えを語っている。

◆小芝風花(こしば・ふうか)1997年(平9)4月16日、大阪府生まれ。11年「ガールズオーディション2011」グランプリ。12年フジテレビ系ドラマ「息もできない夏」で女優デビュー。14年、初主演映画「魔女の宅急便」でブルーリボン賞新人賞受賞。テレビ朝日系主演ドラマ「妖怪シェアハウス-帰ってきたん怪-」が4月スタート。同作は6月に映画化も決定。155センチ、血液型A。