米オスカー俳優デンゼル・ワシントン(70)が、「映画なんて見ないし、映画館にも行かない」と発言して波紋を広げている。
新作映画「天国と地獄 Highest 2 Lowest」の配信を前に、メガホンをとったスパイク・リー監督と共演するラッパーのエイサップ・ロッキとGQ誌で対談し、「映画に飽きた」とその理由を明かした。
黒澤明監督の「天国と地獄」をリメークした同作のプロモーションで、映画に対する独自のスタンスを明かしたワシントンは、「オスカーのためにやっているわけではない。そういうことには興味がない」とも話し、アカデミー賞受賞は自分にとって重要ではないと告白した。
ワシントンは2002年に「トレーニング デイ」でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、90年には「グローリー」で助演男優賞に輝いている。「長年この仕事をしてきた。受賞すべきではなかったのに受賞した作品もあれば、受賞すべきだったのに受賞できなかった時もある。賞は人間が与える。報いは神から与えられる」と付け加えた。
具体的な作品名には触れなかったが、今年のアカデミー賞でリドリー・スコット監督の「グラディエーター2英雄を呼ぶ声」での演技が高い評価を受けながら候補入りを逃したことが話題を呼んでいた。
40年に及ぶキャリアで数多くの作品に出演してきた名優の発言だけに、映画への冒涜(ぼうとく)だとの声もあるが、ワシントンは今後数年以内の引退を表明している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)



