「正倉院 THE SHOWー感じる。いま、ここにある奇跡ー」が11月9日まで東京・上野「上野の森美術館」で開催されている。そのオフィシャルサポーターを務める俳優鈴木福(21)が6日、インタビューに応じ、見どころなどを語った。
正倉院正倉は、東大寺旧境内(奈良市)にある校倉(あぜくら)造の宝物殿。奈良時代の756年、光明皇太后が聖武天皇の遺品を宝物(ほうもつ)として献納して約1300年、今回は正倉院に収蔵されている「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」らの宝物が忠実に再現されたり、戦国武将の織田信長らが熱望した幻の名香「蘭奢待(らんじゃたい)」の香りが成分分析されて再現されたりしている。時空を超えた正倉院初の体感型展覧会でもある。
鈴木は「古き宝物を、今だからこそ再現できる設備や技術で輝かせているのが魅力だと思います」と言う。
父は和楽器問屋の職人、母と祖母は箏(そう)、祖父と叔父は尺八の演奏家、自身も尺八の稽古に励み、ラジオ番組では和楽器の魅力を伝える。そんな家族の影響だけではない。
「物心ついた小さい頃から、古代にロマンを感じていました。エジプト展に連れていってもらうとか、神社の宝物をなど、古くから守られてきた物を見に行くのが好きでした。正倉院について詳しかった訳ではありませんが、縁を感じました」
特に印象に残っているのは、正倉院楽器と現代の音楽の融合だという。昭和20~30年代に録音された正倉院の中にある琵琶、尺八、横笛の音源に、音楽プロデューサー亀田誠治氏がピアノやベースと合わせて新しいメロディーに。正倉院楽器は、ヘッドホンでも聴ける。古代の文化が今とつながっている。
正倉院の宝物を360度スキャンして得られた3Dデジタルデータ、宮内庁正倉院事務所が研究を重ねて制作された再現模造など、最先端の技術で、従来の展覧会にはない新たな鑑賞体験ができるという。「歴史の一番前で触れられるのは興奮します」と声を弾ませていた。
この展覧会でデートするなら「歴女」がいいか、正倉院についてまったく知識のない人がいいか。鈴木は「どちらの人でも楽しめる自信がありますよ」と笑った。展覧会の詳細は公式ホームページに掲載されている。



