NHK連続テレビ小説「風、薫る」で主人公の1人、大家直美を演じる女優の上坂樹里(21)が、24日までに取材に応じ、1年近く続いた撮影が終盤を迎えた現在の心境を語った。もう1人の主人公、一ノ瀬りんを演じる見上愛(25)に対する思いや、演じる看護師という仕事への思い。初めて朝ドラのヒロインを務めて感じた自身や周囲の変化、24日まで放送された最新17週の感想など、さまざまな思いを語った。「上」「下」で、インタビューの一問一答を紹介する。

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【インタビュー「上」】

-撮影が始まって1年近くが経過しますが、これまで直美を演じてきた率直な感想、心に残っているシーン、難しかったシーンがあれば教えてください

上坂 準備を含めて、1年弱、直美を演じてきて、最初のころは直美の行動だったり、言動だったり、分からない部分が多かったのが、直美自身も、りんを含め、いろんな人と出会う中で、どんどん内面も変わってきて。直美が変わったというのを演じてる私自身が同じく感じられて、成長したなって思えるところが、やっぱり朝ドラならでは。1年という時間を使って、1つの役をできる良さだなと思っています。印象に残ったシーンは、たくさんあるんですけれども、17週(「脈動」)で、直美の実の母親であるふみさんとのシーンですとか。初めから直美を見ている人からしたら、直美自身もそうですけど、想像もできなかった新しい世界といいますか、その中に飛び込んでいく週は、とても印象深いです。

-直美が成長したと思ったのは、どんなところから感じましたか

上坂 直美の中にある、どんな困難な状況でも立ち向かう強さは、最初のころから変わらずあるんですけど、その強さの表現の仕方が、とにかく誰にでも突っかかるのではなくて、誰かのためであったり、それこそ患者さんであったり、誰かを救いたいという気持ちが、看護婦として働いてる中で芽生えたのが1つ成長だなと思います。素直に感謝を言えたりとか、単純に人当たりが前より良くなったとか、そういう部分で感じることが多いです。

-17週では、印象的なお母さんとのシーンがあります。最初に台本を読んだ時の感想を教えてください

上坂 17週の台本を読むまで、文さんが実の母親ということを知らなかったので、本当にビックリしました。「まさか、文さんが!」というのは、たぶん視聴者の皆さんと同じ反応になるぐらい、私自身もビックリしましたし、1度、文さんとは、会話はないんですけど同じシーンにいて。その時は、本当に何も知らなかったので、後から振り返ってみると答え合わせになるというか、もう1度見返したくなるなと思いました。

-直美という役に出会って、どんなことを今、1番強く感じていますか

上坂 これだけ1つの役を長い間演じるのは初めてなので、どんどん、どんどん直美という役がいとおしく思えてきますし、私はもともと役を作っていく上で、最初に自分と比較する癖があるんですけど、最初、自分目線で台本を読んでいたのが、不思議と途中から、直美として台本を読み込めるようになったのが、大きく変わったことだなと思っています。

-そういったことは、これまでにない感覚ですか

上坂 そうですね。なんか自分が直美に染まってるからそう思えているのか、直美という役をちゃんと理解できてるからそうなってるか、ちょっと分からないですけど、そこがすごく不思議で。演技で「こうしなきゃ」っていうよりも、自然と台本に書かれている表情が出るようになったりとか、プランをしっかり立てていなくても、直美として内から出てくる何かがあって、その感覚は今回が初めてです。