武田鉄矢(62)が心臓部の大動脈弁置換手術を受け、入院中であることが27日、分かった。11月上旬には退院し、早ければ同月末~12月上旬には仕事復帰する予定。所属事務所によると、緊急手術ではなく、まとまった休暇が取れたタイミングで、手術を受けた「計画的な入院加療」としている。手術後すぐに一般病棟に移り、早期復帰に向けて、リハビリに励んでいる。

 所属事務所などによると、武田は今月21日に都内の病院で手術を受けたという。経過も良好で、24日にはICUを出て、一般病棟に移った。「手術した翌22日からはもう元気でした」と明かすなど、現在は普通食を食べ、付添人を必要とせずに立って歩くなど、元気にリハビリに努める毎日を送っているという。

 緊急入院ではなく、以前から予定していた手術だった。先天的に、通常3枚あるはずの大動脈の尖弁(しょうべん)が2枚しかない先天性二尖弁だった。

 狭窄(きょうさく)症の症状がみられる大動脈弁狭窄症と診断されたのは約10年前で、健康診断で発覚した。

 武田は、これまでドラマ、映画、レギュラー番組以外にも海援隊の活動が多忙で時間が取れなかったが、今秋にまとまった休みが取れる見通しが立ったため、ようやく半年前の今年4月に手術を決断。入院するまでは、胸の痛みなどの自覚症状もなかったため、酒、たばこもたしなみ、たばこは1日1箱吸う時もあったという。

 現在、ラジオ、テレビなどのレギュラー番組は4本。入院および手術を見越して、すべて1カ月前後分の収録を済ませている。11月上旬にも退院し、当分は自宅で療養する。経過は良好で、仕事復帰について担当医からは「ハードじゃなければどうぞ」と、すぐにでも仕事できるお墨付きも出ているという。

 所属事務所は「様子を見ながらですが、早ければ11月末~12月上旬に仕事復帰できれば」とし、大事を取って約1カ月は手術、リハビリを含めた療養期間に充てる予定。12月18日には秋田県内で海援隊のディナーショー、来年3月には地元の福岡・博多座で主演舞台も決まっているが、予定通り出演するという。