4連覇を目指す藤井聡太王将(22)が永瀬拓矢九段(32)の挑戦を受ける、将棋の第74期ALSOK杯王将戦7番勝負第5局が8日午前9時からの2日制で埼玉県深谷市「旧渋沢邸『中の家(なかんち)』」で始まった。同市でのタイトル戦の開催は初めて。近代経済の礎を築いた実業家、渋沢栄一生誕の地で、対局場はその実家でもある。

先手後手は事前に決まっており、先手永瀬が飛車先の歩を突いたのに対し、後手藤井が角道を開ける「藤井新手」を見せた。2016年(平28)12月のプロデビュー戦以降、後手番対局257局は「初手お茶」の後、飛車先の歩を突いていた。258手目にして初めて違う指し手を見せた。これを見た永瀬が駒組みの段階から慎重に時間を使って、ゆっくりと序盤が進んでいる。

午前10時30分になって、最初のおやつが出された。永瀬は埼玉県のブランドいちご「あまりん」、深谷産いちご「あまりん」のスムージー、深谷プレミアムスムージーを頼んだ。あまりんは、日本野菜ソムリエ協会が一昨年から主催して始めた「全国いちご選手権」で最高金賞を3回連続で受賞している。

藤井聡は「深谷ねぎだんご」と「開運渋沢栄一抹茶オレ」。2日制の初日午前は地元の和菓子という鉄板パターンだ。7日の前夜祭では「ネギが好物。楽しみにしていました」と話した通り、まずは地元ネタで入ってきた。

この後、午後0時30分からは1時間の昼食休憩。午後3時にもおやつが出される。初日は、午後6時の段階で手番の側が指し手を封じて終える。