G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSが終わりました。1番人気に支持されたオーギュストロダンの不可解な負けは残念でしたが、バーイードの全兄となるフクムが、ウェストオーバーをねじ伏せて上半期の欧州競馬を締めくくりました。

この結果を受けてブックメーカー各社は凱旋門賞の前売りオッズ〈8月1日現在〉を修正しています。

オーギュストロダンに代わって1番人気になったのはG1仏ダービーを制したフランスのエースインパクト(5・0倍から6・0倍)です。

デビューから白星を続けて4連勝中。仏ダービーではクリスチャン・デムーロ騎手を背に直線で豪快に追い込んでライバルを完封しました。父はフランケルの息子で4つのG1を制したクラックスマン、近親にはジャパンカップに参戦し、日本で種牡馬になったイブンベイがいます。休みをたっぷり取って、秋はG1愛チャンピオンS、もしくはG2ニエル賞から本番に臨むものと見られています。

“キングジョージ”の覇者フクム(6・0倍から9・0倍)が2番人気となりました。全弟バーイードの活躍の陰に隠れて、これまでは地味なイメージでしたが、大一番での勝利によって一躍、ひのき舞台に躍りでました。凱旋門賞で、2頭の2着馬(クロスオブスターズ、シーオブクラス)を送るシーザスターズの産駒、道悪に強いことも大きな武器になりそうです。

3番人気のフィードザフレイム(9・0倍から13・0倍)はG1パリ大賞の勝ち馬。仏ダービーは切れ負けして4着に終わりましたが、凱旋門賞と同じ舞台(パリロンシャン競馬場、芝2400メートル)で行われたパリ大賞では最後方に構えて、英オークス馬のソウルシスター(3着)を一気に差しきりました。こちらは現役時、8戦7勝の名マイラー、キングマンの産駒です。

これらに続くのは“キングジョージ”で2着したウェストオーバー(9・0倍から19・0倍)、同7着の4歳牝馬エミリーアップジョン(9・0倍から21・0倍)、G1英オークス2着、G1愛オークス優勝のセーブザラストダンス(11・0倍から17・0倍)の3頭で、G1仏1000ギニーとG1仏オークスを連勝したブルーローズセン(9・0倍から15・0倍)は8月3日(木曜)に行われたG1ナッソーSで4着に敗れて1歩後退となりました。

ディープインパクト産駒のオーギュストロダンは12・0倍~26・0倍と人気を落としていますが、次走に予定されるG1愛チャンピオンSの結果次第で盛り返しも。G1宝塚記念の2着馬で日本から単騎参戦が予定されるスルーセブンシーズは現地での知名度が今ひとつとあって、いまは40・0倍という低評価です。

昨年同時期の前売りはデザートクラウン(4・5倍~6・0倍)が人気を集め、以下はタイトルホルダー(6・0倍~9・0倍)、ヴァデニ(7・0倍~13・0倍)、トルカータータッソ(9・0倍~10・0倍)、アルピニスタ(9・0倍~11・0倍)の順で続いていました。

2カ月後に行われた本番では牝馬のアルピニスタが優勝、2着にヴァデニ、3着トルカータータッソで決着。この段階での評価が、大枠で間違っていなかったことを証明しました。

果たして、今年は…。(ターフライター奥野庸介)

※競走成績などは2023年8月4日現在

今週のラッキーカラー…「白」!
今週のラッキーカラー…「白」!