香港の2024/25年シーズンが7月16日(水)のハッピーバレー競馬場開催で終了しました。それに先立つ11日(金)に選考委員の投票により決定される年度代表馬、最優秀4歳馬、同短距離馬、同マイラー、同中距離馬、同長距離馬、最高成長馬と最優秀騎手、それにファン投票によって決定される最高人気馬、最高人気騎手の発表と表彰が行われました。

2024/25年シーズンの受賞人馬は以下の通りです。

◆年度代表馬 カーインライジング

◆最優秀4歳馬 カーインライジング

◆最優秀短距離馬 カーインライジング

◆最優秀マイラー ヴォイッジバブル

◆最優秀中距離馬 ロマンチックウォリアー

◆最優秀長距離馬 ヴォイッジバブル

◆最優秀グリフィン スカイジュエリー

◆最高成長馬 マイウイッシュ

◆最優秀調教師 ジョン・サイズ師

◆最優秀騎手 ザカリー・パートン騎手

◆トニー・クルーズ賞 マシュー・プーン騎手

◆最高人気馬 ロマンチックウォリアー

◆最高人気騎手 ザカリー・パートン騎手

【年度代表馬・最優秀4歳馬・最優秀短距離馬】

カーインライジング(セン4、父シャムエクスプレス、D・ヘイズ厩舎)

通算15戦13勝 今季成績8戦8勝(主な勝ち鞍=G1香港スプリント、G1センテナリースプリントカップ、G1クイーンズシルヴァージュビリーカップ、G1チェアマンズスプリントプライズ)

シーズンを無敗で終えたカーインライジングが年度代表馬に選ばれました。シーズン最初のレースとなった9月の香港特区行政長官カップを勝つと、次のG2プレミアボウルからはすべて単勝1倍台での勝利。香港スプリントとチェアマンズスプリントプライズではサトノレーヴを一蹴するなど、無敵の快進撃を続けました。短距離シリーズの完全制覇も成し遂げて、500万香港ドル(約9670万円)のボーナスも獲得しています。9月に始まる次のシーズンではオーストラリア遠征が計画されていて、昨年と同様に香港特区行政長官カップをたたき台に10月18日に行われる高額賞金レースのG1ジ・エベレスト(ランドウィック、芝1200メートル)に向かう青写真が描かれています。

【最優秀中距離馬・最高人気馬】

ロマンチックウォリアー(セン7、父アクラメーション、K・W・ルイ厩舎) 通算25戦18勝 今季成績5戦3勝(主な勝ち鞍=G1香港カップ、G1ジェベルハッタ)

昨シーズンの年度代表馬ロマンチックウォリアーが4シーズン連続の最優秀中距離馬と、ファンが選ぶ最高人気馬に輝きました。昨年12月の香港カップはリバティアイランドを2着に退けて3連覇を達成。その後、旅支度を整えて長期の中東遠征を敢行、初戦のジェベルハッタ(メイダン、芝1800メートル)に快勝しました。その後の2戦はG1サウジカップ(キングアブドゥルアジズ、ダート1800メートル)がフォーエバーヤングに首差2着、G1ドバイターフ(メイダン、芝1800メートル)はソウルラッシュに0秒01差の2着と惜敗しました。帰国後に左前脚を手術を受けて休養中、来シーズンも現役を続ける予定ですが、復帰時期はまだ明らかになっていません。

【最優秀マイラー・最優秀長距離馬】

ヴォイッジバブル(セン6、父ディープフィールド、P・F・イウ厩舎)

通算26戦11勝 今季成績7戦5勝(主な勝ち鞍=G1香港マイル、G1スチュワーズカップ、G1香港ゴールドカップ、G1チャンピオンズ&チャターカップ)

ロマンチックウォリアー不在の香港競馬をカーインライジングとともに盛り上げたヴォイッジバブルが、最優秀マイラーと同長距離馬のタイトルを獲得しました。シーズン7戦5勝、2着2回。1600メートルのスチュワーズカップ、2000メートルの香港ゴールドカップ、そして、2400メートルのチャンピオンズ&チャターカップの3つを制して、1993/94年シーズンのリヴァーヴァードン以来、史上2頭目の香港3冠の偉業を達成しました。陣営は来シーズンも国内に専念することを発表しており、12月の香港カップが最初の目標になりそうです。

【最高成長馬】

マイウィッシュ(セン4、父フライングアーティ、M・ニューンハム厩舎)

通算11戦4勝 今季成績9戦4勝(主な勝ち鞍=香港クラシックマイル)

同一シーズンで最もレーティングを上げたマイウィッシュが最高成長馬に輝きました。昨年9月のシーズン初戦をレーティング54からスタートして9戦4勝。香港4歳3冠は1、2、2着と安定した成績を残し、シーズン最終戦でG1初挑戦となった4月のチャンピオンズマイル(G1、シャティン競馬場、芝1600メートル)では勝ったレッドライオンから1馬身差の4着と善戦、レーティングを105にまで上昇させました。

【最優秀グリフィン】

スカイジュエリー(セン3、父ザオータムンサン、J・サイズ厩舎)

通算5戦3勝 今季成績5戦3勝

輸入前に出走歴のない2歳及び3歳馬を対象とする最優秀グリフィンは、シーズン5戦3勝、2着1回のスカイジュエリーが選ばれました。

【最優秀騎手・最高人気騎手】

シーズン138勝を挙げたザカリー・パートン騎手が2つのタイトルを手にしました。最優秀騎手は4シーズン連続で8度目、最高人気騎手は3度目の受賞です。次点は72勝を挙げたヒュー・ボウマン騎手でした。

【最優秀調教師】

シーズン69勝を挙げたジョン・サイズ調教師が最優秀調教師に輝きました。タイトル獲得は通算13度目。香港で通算1612勝となって、引退したジョン・ムーア調教師の1734勝に次ぐ2位となりました。シーズンのハイライトは人気薄のレッドライオンで制したチャンピオンズマイルです。

【トニー・クルーズ賞】

地元騎手で最も活躍が顕著だった騎手に贈られるトニー・クルーズ賞は開催最終日までもつれこんだ末、36勝を挙げたマシュー・プーン騎手が受賞しました。開催最終日にデレク・レオン騎手の猛追劇で勝ち鞍数で並びましたが、3着の数でプーン騎手に軍配が挙がりました。(ターフライター奥野庸介)

※競走成績などは2025年7月17日現在