日本車いすバスケットボール連盟は12日、都内の日本財団ビルで会見を開き、男子の国際大会「三菱電機ワールドチャレンジカップ2018」の開催を発表した。

 大会には日本、オーストラリア、カナダ、ドイツの4カ国が参加し、6月8日(金)から10日(日)までの3日間、20年東京パラリンピックの本番会場、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで総当たりリーグ戦、順位決定戦が行われる。

 4カ国はすべて今年8月にドイツで開催される世界選手権出場国で、その前哨戦としても注目。期間中には女子の国際強化試合、日本-オーストラリア戦試合も予定されている。

 会見に出席した日本代表の及川晋平監督(46)は、表情を引き締めて言った。「大会の開催がうれしく、感謝したい。我々にとって観客の応援は本当に力になる。日本での国際大会はこの機会しかないので、日本代表として気を引き締めて20年東京のリハーサルに臨みたい」。

 大会は昨年に続く開催になる。16年リオデジャネイロ・パラリンピック9位の日本は、20年東京へチームを再構築中。世界に対抗するためのスピード、クイックネスに加えて新たな戦術の浸透も図っている。

 昨年は、今回も出場するオーストラリアに1点差で敗れるなど4カ国中3位。その後、10月の世界選手権アジア・オセアニア予選を3位で突破した。同予選で優勝したのがオーストラリアだった。

 長く日本の主軸を担ってきた藤本怜央(34=宮城MAX)は「去年の大会でオーストラリアに負けて以来、ハードワークを続けてきた。今年は世界選手権もあるし、20年へ向けて日本の強さを見せていかなければ、と思う。全勝で優勝したい」とV宣言。

 新たなエースとして期待される鳥海連志(19=パラ神奈川SC)も「自分がプレーするのはチームを勝利に導くため。ディフェンスとチャンスメーク、年下でもリーダーシップをアピールしたい」と力強い言葉で続いた。

 カナダは12年ロンドン・パラリンピック金メダルの実績を持ち、ドイツも欧州の強豪。世界選手権4強以上から2年後の東京でメダルを目指す日本にとって、格好の力試しの機会になる。