ブラインド(5人制)サッカーの国際大会、サンテンIBSAワールドグランプリ2020(3月16日~21日、東京・品川区立天王洲公園)の出場チーム発表と1次リーグ抽選会が23日、東京都内の日本サッカー協会で行われた。

世界ランキング20位内の8チームが出場するIBSA(国際視覚害者スポーツ連盟)公認大会で今年で3回目の開催。世界13位の日本は1位で3連覇を狙うアルゼンチン、3位でアジア王者の中国、20位のドイツとA組に入った。B組は2位ブラジル、5位スペイン、11位フランス、15位タイ。両組上位2チームが準決勝に進出する。

タイ、ドイツ以外の6チームが東京パラリンピック出場を決めており、出場チーム数、大会方式もまったく同じという文字通りの前哨戦。日本代表の主将でエースストライカーの川村怜(30=パペレシアル品川)は、組分けが決まると決意も新たに言った。「パラリンピックは当然、厳しい戦いになる。その前の段階で同じような戦いを経験できるチャンス。体を張って戦って勝ち上がり、本気のブラジルとやってみたい」。

開催国枠でパラリンピックに初出場する日本は、メダル獲得を目指して強化を続けてきた。中国には昨年10月のアジア選手権(タイ)準決勝で2-2からのPK戦で惜敗。アルゼンチンとは同11月の親善試合(福島・Jヴィレッジ)で0-1と善戦している。チームの成長に手応えを感じる高田敏志監督(52)は「もちろん勝ち上がることが前提だが、すべて試合が東京パラリンピックに続いていく。調査と分析もしながら本番につなげたい」と強豪との戦いに臨む。

日本は3月16日の開幕戦でドイツ、17日にアルゼンチン、18日に中国と対戦。19日は試合がなく、20日に準決勝と下位トーナメント、21日に決勝、3位決定戦、5位以下の順位決定戦が行われる。大会のタイトルスポンサーに参天製薬が決定したことも発表され、この日午後6時にチケット販売サイト(http://www.b-soccer.jp/13166/news/wgp2020_ticketguide.html)もオープンした。【小堀泰男】