女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は山本梨菜(23=佐賀)を紹介する。小学生の時にテレビで見て憧れを抱き、夢を持ち続けて勝負の世界に飛び込んだ。7月住之江ヴィーナスシリーズでは、デビュー4年4カ月で初めて優勝戦に進んで2着と大躍進を遂げた。強豪ひしめく佐賀支部の次世代を担う逸材だ。

佐賀支部の次代を担う山本梨菜
佐賀支部の次代を担う山本梨菜

 -ボートレーサーになるきっかけは

 山本梨菜(以下山本)

 小学生の頃にボートレースのテレビを見てかっこいいと思い、絶対に将来レーサーになるんだと決意しました。その気持ちは高校生になっても変わらなかったです。高校3年生のときにやまと学校(現・ボートレーサー養成所)を受験して、一発合格しました。

 -インターハイ出場経験がある

 山本 中学校1年から高校3年までハンドボールをやっていました。高校3年の時に佐賀県で優勝して、インターハイ出場も経験しました。部活をしていたおかげで、メンタルは強くなりましたね。

 -訓練中の思い出は?

 山本 体力的には大丈夫だったけど、規則の厳しさにはなかなか慣れませんでした。それに生まれて初めて家を出たので、少しホームシックになりましたね。でも入った頃は長く感じたけど、今思えば短かった。


森下愛梨(左)とカフェを楽しむ
森下愛梨(左)とカフェを楽しむ

 -デビューからこれまでを振り返って

 山本 けがもしたし、順調ではないけど、少しずつうまくなっていると思います。

 -佐賀支部の先輩は厳しいですか

 山本 どの先輩も良くしてくれますね。レース場で一緒になれば、ペラのたたき方や、整備のやり方を教えてくれるし、食事にも連れていってくれて、悩み事なんかも相談しますね。

 -7月住之江ヴィーナスシリーズではデビュー初優出

 山本 前検から力強くて良かったです。序盤は少し走りづらかったけど、ペラ調整をしたら良くなりました。エンジンが連れていってくれましたね。準優は1枠なら緊張していたけど、2枠だったのでリラックスして臨めました。優勝戦はいい経験ができたし、イメージ通りのレースができました。もっと実力をつけて今度こそ優勝したいです。


小芦るり華(右)と休日を楽しむ
小芦るり華(右)と休日を楽しむ

 -趣味は

 山本 出かけるのが好きですね。海や山など自然がきれいな場所も好きだし、SNSとかで友達が教えてくれたカフェとかにもよく行きますよ。

 -今後の目標は

 山本 A級に上がりたい。出走回数が増えて、活躍できる機会が増えるから。たくさん練習して頑張ります。

 -最後にボートレースの魅力を

 山本 男の人と対等に戦って勝てること。頑張ったら頑張った分、結果が出るし、自分の走りで喜んでもらえるのがうれしいですね。

※次回は10月12日更新予定


長崎ハウステンボスで記念撮影(本人提供)
長崎ハウステンボスで記念撮影(本人提供)

◆山本梨菜(やまもと・りな)1998年(平10)3月26日、佐賀県生まれ。佐賀支部。120期生として、17年5月にからつ一般戦でデビュー。昨年の獲得賞金は804万600円。今年は919万円7000円(8月25日現在)。163センチ、49キロ。血液型A。