「日刊スポーツ」は6日に創刊80周年を迎える。メモリアルデーを前に、伊東F1ナイターに参戦している2人の古豪がメッセージを寄せた。武田豊樹(52=茨城)と山崎芳仁(46=福島)が、日刊スポーツへの思いや現在の心境を明かしてくれた。
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ともに88期生で、03年7月のデビューから23年目になる大ベテラン。武田はスピードスケートから転向し、14年には最高峰レースのKEIRINグランプリ(GP)を制した。
山崎はいま主流の4倍近いギアを使う先駆者として、G1グランドスラムまで日本選手権(ダービー)Vを残すだけという戦歴を築いてきた。競輪界をリードしてきたビッグネームだ。
武田豊樹は身に着ける物から何から、好んで青色を基調にしている。
「スポーツ紙は開催時の選手宿舎で読んでます。色はブルーが好きで、何紙かあれば、自然と絶対にニッカンから。記事が面白く、見やすいし、競輪以外のところも読んでます」
今なお最高クラスのS級で奮闘し、その地位を維持する源を明かす。
「小さい頃からスピードスケートで精神力を鍛えた。その経験と積み重ね。こつこつ取り組むことが大事で、今に生かされていると思う」
5月にはG1最高峰レースの日本選手権(ダービー、平塚)が控える。
「もう能力や技術は限界に達している。ダービーでどれぐらい戦えるか。楽しみだけど、不安もある。全体のレベルが上がっているから。モチベーションを保ったり、状態を上げていったりが大事」
日刊スポーツへの思いとともに、まだまだ力走する覚悟を口にした。
山崎芳仁は大ギアブームを巻き起こし、タイトルラッシュだった頃に、日刊スポーツ制定『競輪年間三賞』の常連にもなっている。「よく三賞をいただき、励みになりました。お世話にもなりました。80周年ですか、このたびはおめでとうございます」とメッセージ。そして、やはりS級上位に長らくランクされる秘訣(ひけつ)を明かした。
「その職業が好きでいられるかが大事。好きなら、努力を惜しまなくなる。そういう意識だから、自然と勝手に強くなっていく。ずっと競輪が好きなんです」
幼少時に父に連れられて競輪場に行った記憶が鮮明に残る。
「ファンのために走る。その思いが自分の家族のためにもなる。つながっていく。車券の対象として、ファンの期待や信頼に応えたい。駒として。ダービーが近づくが、今は目の前の1戦1戦により集中している。自力勝負していた頃も、追い込み勝負する今でも同じ思い。ファンは自分がどういう走りをするか分かっているのだから、それに応えたい」
プライドを保ち、切れを保ち、まだまだ競輪界をリードする武田と山崎。ファンを大切に思う2人が、ますますの活躍を見せる。【野島成浩】
























