J1アルビレックス新潟は初の5バックでリードを守り切った。7試合ぶりの無失点勝利を挙げた28日のアウェー京都サンガFC戦(1-0)。前半34分にセットプレーから決勝点を決めたDF渡辺は「きれいなゲームではなかった」と言った。松橋監督は「内容なんて言葉は必要がなく、目的である勝ち点3を取ってくれた選手を誇りに思う」とたたえた。
相手は試合終盤に高さを前面に押し出してきた。そこで指揮官は後半37分にボランチのMF高に代えて185センチのDF舞行龍を投入した。5バックで守備を固めるという、これまで見せたことのない戦い方で逃げ切りを狙った。
今季は前節まで延べ131人が試合中に交代したが、FW→FW、ボランチ→ボランチというように同じポジションの交代か、守備から攻撃的な選手への変更で占められた。退場者を出した試合を除けば、最終ラインの人数を増やす交代は今季初めてだった。
勝負に徹した指揮官は「トレーニングでやってきたわけではないけど、(ハーフタイムに)選手と少しだけ話をして、それを(即座に)実戦でしっかり対応してくれた」。結果は今季8度目の無失点。選手個々が対応力の高さを示した。
リーグ最高の平均57%だったボール保持率は新潟としては低い50%、同1位の平均85%に達するパス成功率も79%にとどまった。それでも最後まで集中を切らすことなく、相手の激しいプレスにも動じず、タフに戦い抜いて6戦無敗。「俺たちがついているさ」と選手を鼓舞し続けたサポーターを含めチームの総力で勝ち点3を手にした。
【石川秀和】




