【アブダビ6日】アジア杯に臨む日本代表に追加招集されたMF乾貴士(30=ベティス)が、1次リーグ初戦トルクメニスタン戦(9日)に向けてチームに合流した。前日5日、MF中島翔哉(24=ポルティモネンセ)とMF守田英正(23=川崎フロンターレ)の負傷離脱が決定。地元UAE1部アルアインに所属するDF塩谷司(30)と共に途中で森保ジャパンに初招集され、この日から練習に合流した。主力として臨んだ前回大会は8強止まり。アジアの借りはアジアで返す。
日本の元気印が合流した。乾が大活躍した昨夏のワールドカップ(W杯)ロシア大会以来、約半年ぶりの代表復帰を果たした。森保ジャパンは初招集。練習前からピッチには乾の楽しそうな声が響いた。冒頭の円陣では笑いを交えてあいさつ。一気にチームの雰囲気を和らげた。
「代表に対する思いはあったし、試合も若い選手がすごく躍動しているのを見て『一緒にやってみたいな』とか『入ってみたいな』というのはあった。こうやって追加招集で来られたのはありがたいし、ちょっとでもチームの役に立てるように頑張りたい」
前回の15年オーストラリア大会は準々決勝までの全4試合に先発したが、UAEに敗れて8強に終わった。「やっぱり優勝したい。前回大会は自分自身もスタメンで出してもらっていたけど、何もできずに終わってしまったので、ここで借りを返したいという気持ち」。2大会ぶりのアジアの頂点へ、今度は自身が引っ張っていく思いだ。
実力は申し分ない。W杯でチーム最多の2点を挙げ、16強の立役者となった。自身が経験したことはMF堂安や南野ら若手にも還元していくつもりだ。特に大事なのは結束力。ロシアではムードメーカーとして日本をまとめ上げた。「ピッチ内外含め、明るさも自分の特徴の1つだと思う」。今大会も最長1カ月の長丁場。雰囲気づくりからこだわって総力戦に備える。
背番号は10。負傷離脱した中島のことも「悔しい思いをしていると思う。あいつがああやってプレーで楽しんでいる姿を見て、自分も代わりにということではないけど、楽しいサッカーを表現できるようにしたい」と気遣った。昨夏に移籍したベティスではここまで8試合の出場。「ここ(代表)で力になりたい。代表の思いが消えることはない」。頼もしいアタッカーが日本代表に戻ってきた。【小杉舞】

