南米選手権に出場しているMF久保建英(18=レアル・マドリード)ら日本代表が19日(日本時間20日)、ポルトアレグレ市内でウルグアイ戦の前日練習を行った。練習は冒頭約15分間が公開され、選手たちはランニングなどで体をほぐした。

いまや世界からプレーを注目されるMF久保は、ひょうひょうとした顔つきを崩さなかった。ウルグアイにはバルセロナFWスアレス、パリサンジェルマンFWカバニといったスターがそろう。同組で最強と言われる相手との1戦を前に「名前でサッカーをするわけじゃないので。ホーム&アウェーでもありませんし。この90分でいいプレーをすれば。実績にはリスペクトしつつ」とあくまで自分たちのプレーにフォーカスする。

チリ戦ではボールを失う場面もあった一方で、あと1歩でゴールというところまで迫るシュートを放つなど意地も見せた。「段違いに強度が高いとは思わなかった。びっくりするようなレベルというわけではなかった」と、一定の手応えは得た。ただ「決定力だったり、サッカーの本質というところでは差を見せられてしまった」。チャンスを決めきれなかった自身へ言い聞かせるように、得点力の違いを感じたことを口にした。

うしろを振り返っている時間はない。中2日という過密日程だが、1次リーグを突破するためには是が非でも勝ち点がほしい。「先に点を取ることが重要になる。2点、3点と取られてしまうと、ナーバスになる部分も多くなると思う。何本シュートを打たれようが、こっちが1本決めてもしゼロで勝てればリードしたと言える。今持っているものを出すだけだと思う」。攻撃陣の1人として、求められているのは常にゴール。日本代表で史上最年少記録となる1発を、南米の大舞台で変わらず目指す。