サッカーのU-17(17歳以下)アジア杯を制したU-17日本代表が3日、開催地のタイから帰国した。
韓国との決勝で2得点し、得点王とMVPをダブル受賞したFW名和田我空(なわた・がく、鹿児島・神村学園2年)は、11月にインドネシアで行われるU-17W杯だけでなく、3年後の26年W杯カナダ・メキシコ・米国大会(6~7月)の出場に強い意欲をみせた。98年フランス大会の小野伸二以来となる10代でのW杯出場を思い描く、楽しみな新星が現れた。
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名和田は強い決意を口にした。19歳で迎える3年後のW杯への思いを問われると「A代表というのは本当に目標にしてるところなので、やっぱりこの17で満足せず、これからも謙虚にやっていかないと、やっぱそういうところは見えない」。
18歳と272日でW杯に出場した小野は、同年のアジアユース選手権でMVPを獲得。そのまま当時の岡田監督にW杯メンバーに抜てきされた。現A代表の森保監督も「もうひとサイクル、若い世代でW杯を」と若い世代の突き上げを歓迎している。
悔しさがレベルアップにつながった。今年1月に出場した全国高校選手権で無得点に終わったことで、シュート練習に取り組んだ。「どの角度の距離、どの角度からでも右足を振り抜けるように」。全体練習の後に、居残りでGKを付けて1時間以上蹴り込んだ。特に取り組んだのが、内巻きの強いシュート。決勝で決めた直接FKはまさにその成果だった。
その選手権では1年生ながら10番を付けてプレー。夢はW杯やプレミアリーグのリバプールで活躍することだ。新人戦から付けている神村学園伝統のエースナンバーと同じ「14」を背負い、アジアの舞台でも躍動した。代表の背番号は指定されたものだったというが、「チームでも14番背負ってますし、相性のいい番号なのかな」。「背番号はプレーには関係ない」という思いを持っているが「結果を残すってことだけを意識してやっていましたが、14番をもらった時はもちろんうれしかったですし、背番号もらったからには責任持ってやっていかないとと思った」と重圧をパワーに変えて大活躍した。
アジア王者として11月のU-17W杯インドネシア大会に挑む。「W杯でもやるからには本当に1番を目指して、個人のタイトルも取れるように頑張りたい」と活躍を誓った。「我空」という名前の由来通り、世界に大きく羽ばたいていく。【佐藤成】
<名和田我空(なわた・がく)>
◆生まれ 2006年(平18)7月29日、宮崎・都城市出身。
◆サッカー歴 宮崎・木之川内SCで始め、神村学園中-神村学園高。現在2年。主将だった中学3年時は全国中学校大会で優勝。5試合で驚異の10得点をたたきだした。
◆代表歴 22年10月にU-16日本代表入り。23年はU-17日本代表に選出されプレー。
◆ポジション MF、FW。攻撃的な位置で輝く。
◆好きな選手 セリエAユベントスやローマで活躍のアルゼンチン代表FWディバラ。理由は「ボールの持ち方が上手」。
◆好きなチーム プレミアリーグの強豪リバプール。「将来はプレミアリーグで活躍したい」から。
◆サッカー人生の目標 「U-17、U-20のW杯で活躍して、フル代表のW杯で活躍する」と、昨年12月のアンケートに回答している。
◆利き足とサイズ 右足。171センチ、62キロ。

