東京ヴェルディの城福浩監督(65)が27日、アジア・チャンピオンズリーグ・エリートで日本勢が3大会連続で中東勢に敗れたことを受け、J1クラブ全体として大志を抱くことの重要性を説いた。

今回はFC町田ゼルビアが快進撃を続け、アルイティハド(サウジアラビア)、シャバーブ・アルアハリ(UAE)を下し、25日(日本時間26日未明)の決勝に進出。その大一番では前回王者のアルアハリ(サウジアラビア)と拮抗(きっこう)した勝負を展開したが、延長戦の末に0-1と屈した。

サウジアラビアの地で地元のメガクラブに勝つことの難しさが浮き彫りになった。

城福監督はその町田の戦いぶりについて感想を求められると、こう回答した。

「勝敗に関しては、これはもう我々の世界は勝ち負けがあるので。日本を代表して戦ってくれたチームが、もちろん最後に勝てなかったっていうのは我々も悔しいですけれども、Jリーグ勢が存在感をしっかりACLで見せてるっていうのは、我々にとっても背中を押してもらえるものです」

城福監督自身、2016年にFC東京の監督として大会に参加し、16強入りしている。

「私も経験していますけど、相手チームは中東のチームと言いながら、ほぼヨーロッパのチームじゃないですか。今まで画面でしか見たことなかった選手と相対して、どこまでやれたのかというのはやった彼らにしか分からないんですよ。その手応えであったり、その悔しさっていうのは当事者しか分からなくて。そうすればまたあの舞台に立つしかない、あの舞台でリベンジするしかないという思いが恐らく強くなっていると思うし、志っていう意味ではより高くなっていると思うんでね。これは町田さんだったり神戸さんだけがそう思うんじゃなくて、我々も同じような志を持たないといけない。あそこに参加できるチームだけが志を持って、差をつけられるようでは絶対追いつけない」

折に触れ、日本サッカー界にレベルアップを口にしてきた城福監督。J1クラブ全体が強い志を持って世界に挑もうとする姿勢が、Jリーグ勢がアジアの頂点に返り咲く方策だと考えているようだ。

「我々もいい刺激になったし、ヨーロッパでひと実績もふた実績もある選手たちが集うチームと対等以上にやるんだという思いは、彼らを見て、我々はやれるんだって思いは感じたし、それが当事者になればより幸せなことだなというふうに思います」

野心を持ち続ける熱き指揮官は、再びACLの舞台を思い描いている。【佐藤隆志】